MDIという建設会社が阪神地区でもあちらこちらで着工
最近になって私の所有物件がある周辺エリアにおいて、MDIという建設会社による3階建てアパートの建設を目にするようになりました。
だいたいがワンルームで12戸ほどの賃貸アパートです。
昔には全く見かけなかった建設会社ですが、あちらこちらでアパート建設を行っています。
おそらくは中堅の建設会社で、この物件のオーナーさん、最初はよくても、物件の経年とともに苦労するだろうなあ・・、将来の賃貸住宅会社の寡占化時代で生き残れるのは、積水ハウス、大和ハウス工業、大東建託、旭化成・・でないと難しいだろうなあと思っていましたが。
しかしMDIという建設会社を調べてみるといろいろと驚くべき事実がわかってきました。
そもそも会社の創業は2008年と比較的新しい建設会社です。
これからといった会社ですが、創業者がなんと現在のレオパレス21の創業者の深山一族なのです。
つまりは創業者の深山一族の一部の方々がレオパレス21から出てMDIという会社を創設したようなのです。
ですからMDIの幹部社員にはレオパレス21の元社員が多いともいわれています。
もちろん現在のレオパレス21とは別会社ですが、レオパレス21との関係についてはわかりません。
ところでMDIという建設会社の驚くべき2つ目のてんは、創業以来、管理物件数が右肩上がりで上昇し続けているというてんです。
MDIのサイトの「建築・管理実績」では
2018年3月末時点 管理戸数2365棟 27574戸
引用:https://www.mdi.co.jp/results/index.html(最終閲覧日2018/5/15)
となっています。
この時点では大東建託の管理戸数の100万戸にはまだまだ及びませんが、しかし創業以来10年にして順調に管理戸数を増やしており、この調子で増加していくならば、いずれは大東建託の強力な競合会社となることでしょう。
そしてさらに驚くべき事柄は上記のサイトによると
2018年3月末時点 入居率99.18%
というのです。
入居率99.18%
もしこれが事実ならば、数字上では大東建託の入居率を上回っています。
そしてこの高い入居率を維持し続けるならば、場合によっては大東建託の管理戸数を上回ってしまう可能性も?
いずれにしてもまだまだ大東建託や積水ハウスの規模には及ばないものの、将来的には2社にとって脅威となる可能性がある会社です。
そして大東オーナーとしては、強力なライバル会社が出現しつつあるなか、大東建託も物件オーナーの囲い込み強化のために、オーナー向けサービスや特典の充実が図られるならば良いことだと思います。
追伸:2019年になって、レオパレス21のアパート施工不良のために、MDIもその創業者がレオパレス21の創業者と同一ということで、揺れています。MDI側も火消に躍起にになっているようですが、しばらくの間は不信感に付きまとわれそうです。
このてんについてMDIのウエブサイトの「当社賃貸住宅に関する検証委員会 中間報告書の開示について」には
㈱レオパレス21の施工物件において、大量の建築基準法等遵守すべきルールに違反する事実が発覚したことにより、創業者が同一であることから、当社においても同種の問題を抱えているのではないかといったご心配のお声を頂く事が多くなりました。当社は、これらの問題に対するステークホルダーの皆様へのご説明のため、当社から独立した外部委員による「当社賃貸住宅に関する検証委員会」を設置し、施工物件及び施工体制について客観的、専門的立場から検証を行って頂くことといたしました。
中間報告書受領時点までの調査において、レオパレス施工不備問題と同様の問題は確認されていません。
2019年5月27日
引用:https://www.mdi.co.jp/(アクセス日2019/8/6)
と書かれています。
創業者は同じでもMDIの物件には施工不良は確認されていないとのことです。