改修工事の完了が2024年末 レオパレス21
2020年10月、ソフトバンク系の米ファンドによる救済発表時に、240円台まで高騰したレオパレス21の株価が、それから下がり続け2020年12月の年末には120円台にまで下がり続けています。
株価がさえない理由としては、なかなか進まない施工不良物件の改修工事があるようです。
ところでこの改修工事の今後の予定ですが、そのてんについてレオパレス21が公表した事柄が日本経済新聞に掲載されています。
記事によると
経営再建中のレオパレス21は25日、2021年1月以降の施工不良物件の改修工事計画を発表した。15万戸強が残る改修必須の重大な施工不良物件について、まず21年6月までに6千戸程度を実施。対象物件の状況を確認しつつ、24年末までに重大な施工不良物件の改修工事を全て完了させる計画だ。
引用:レオパレス、24年末までに改修完了へ :日本経済新聞 (nikkei.com)(アクセス日2020/12/26)
と書かれています。
このように明らかになったのは、すべての物件の改修工事の完了は2024年末になること。
ただし対象となるのは、重大な施工不良物件のみで、軽微な施工不良物件の改修工事はさらに先送りされるようです。
さらに現時点で重大な施工不良物件で改修工事が完了しているは、4万戸で、残り15万戸強の物件の改修工事を2024年末までに終わらせるという計画のようです。
ところで目先では2021年6月までに6千戸程度の改修工事を完了させる予定で、対象となる物件は需要の見込める都市部の物件を優先的に実施するようです。
なので都市部にあるレオパレス21の物件でまだ改修工事が行われていないならば、近々、レオパレス21の担当者がアパートオーナーと改修工事の説明や協議が行われることでしょう。
もちろん改修工事のための費用はすべてレオパレス21負担になると思われますが・・。
ところで10月に米ファンドによる支援が発表され、レオパレス21がどう動くのか注目されましたが、懸念されていた改修工事の予定については明らかにされました。(今後予定が変更になることもあります)
また来春以降に、オーナーに支払われる賃料改定実施による経営の健全化のための、賃料改定協議もこの12月には再開しているようです。
そして次なる一手は?
いずれにしても、健全化に向けた明確な動きがなければ、株価の浮上は難しそうです。