2016年後半以降建設受注高振るわず😞
以前のブログで大東建託の2016年12月受注高が前年比9.8%減についての記事を書いたことがあります。
この業績速報は2017年1月6日に公表され、10月から3カ月連続前年比減となりました。
それ以来、大東建託の株価は軟調に推移しています。
大東建託株を保有している大東建託物件オーナーたちにとっては、面白くない日々が続いていることでしょう。
ところで建設受注高が振るわなくなっているのは、どうも大東建託だけではないようです。
2016年12月の戸建て住宅メーカー大手の受注状況が明らかになりました。
その結果は
住友林業 2%減。
三井ホーム 2%減。
積水ハウス 9%減。
ミサワホーム 9%減。
パナホーム 18%減。
大和ハウス 横ばい。
旭化成ホームズ 14%増。
この数字は2016年前年比の数字で、主力の注文住宅の状況です。
大手7社中、5社が前年比減となっており、積水ハウス、ミサワホーム、パナホームは大幅減となっています。
旭化成ホームズが14%増になっているのは、昨年の杭打ち偽装事件で苦戦した反動のようです。
大東建託の場合は、注文住宅ではなく主力の賃貸住宅で、9.8%減ということですが、数字上では積水ハウスやミサワホームとほぼ同じで、パナホームはさらに悪い数字となっています。
これらの数字から2016年秋以降、注文住宅であれ賃貸住宅であれ、建設受注高が減少傾向にあることがわかります。
さらに上記の数字には反映されていませんが、分譲マンションも最近は販売不振で売れ残っているマンションが多いともいわれています。
不動産投資ブームといわれた昨今ですが、ブームも終焉へと向かっているのでしょうか。
消費税増税延期の影響もあるという意見もありますが、それだけではないようにも思います。
実際のところ長期金利は上昇傾向にあり、アパートローンを固定金利で借りるならば、今がチャンスなのかもしれませんが、それでも新規受注高は増加どころか減少しているのです。
金利が超低金利になって数年になりますが、戸建て住宅であれ、マンションであれ、賃貸アパートであれ、購入すべき方はすでに購入済みで、もはや需要が大きく縮小してしまってのではないかとさえ推測してしまいます。