建設業界の巨艦 大和ハウス工業もコロナで揺れた
新型コロナウイルスまん延で、日本の大企業の多くが減益となるなか、建設業界も大きな影響を受けています。
という記事でも書きましたが、賃貸住宅最大手の大東建託も
いずれにしても新型コロナウイルスが業績を直撃したことは間違いないようで、新型コロナウイルスまん延以前から、建設請負はジリ貧だったのが、新型コロナウイルスまん延のためにさらに悪化する見込みで、
とありますように、大東建託の主力の建設請負事業の新型コロナウイルスまん延による悪化は避けられない状況で株価も急落しています。
ところで建設業界で総合力でのトップ企業は大和ハウス工業ですが、日本経済新聞2020/8/7の「大和ハウス、49%減益 4~6月最終」という記事には
大和ハウス工業が7日発表した2020年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比49%減の329億円だった。4~6月期としては4年ぶりの減益。ホテルやスポーツクラブを一時休業するなどして特別損失80億円を計上した。マンションや戸建て住宅の開発、リフォームなども営業自粛の影響で低迷した。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62435630X00C20A8DTD000/(アクセス日2020/8/12)
と報じました。
このように建設業界トップ企業の大和ハウス工業も新型コロナウイルスまん延による影響で大幅な減益となっているようです。
具体的には
・ホテル事業
大和ハウス工業はダイワロイネットホテルを始めとする94ものホテルを運営しています。
建設会社がこんなにもホテル事業も行っているのかと驚かされますが、新型コロナウイルスのまん延は当然のこととして稼働率の低下を招き減益となります。
・スポーツクラブ
大和ハウス工業はフィットネスクラブ店舗数 72店舗を運営しており、スポーツクラブ事業にも力を入れていたようです。
しかし新型コロナウイルスのまん延で、スポーツクラブは休業などを余儀なくされ大幅な減益となったことでしょう。
・マンション
大和ハウス工業といえば、分譲マンションでも有名ですが、新型コロナウイルスまん延でモデルルームを一時閉鎖したことで40%近い減収になったようです。
やはりモデルルームというのはマンション販売においては重要なもののようです。
・戸建て住宅
戸建て住宅は、消費増税後に受注が低迷しており、その4~6月も低迷したままだったようです。
・リフォーム
リフォーム事業は安定収益の1つになっていたようですが住宅オーナーへのリフォーム提案の機会が減ったことで大幅減収なんだそうです。
その他にも賃貸住宅事業がありますが、日経新聞はそのてんについてはふれていないので不明ですが、おそらくは大東建託と同じようなのではないかと思います。
そしてそのなかで好調だったのは商業施設事業だったようで、それが唯一の救いだったようです。
それにしても建設事業でも幅広い分野に進出して総合的に安定力のある巨艦企業大和ハウス工業も新型コロナウイルスによる攻撃には大きく動揺したようで、やはり今は戦時中とまではいかなくても、非常時なんだということなんだと思います。
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