ファミリー向けマンションは氷河期へ😿
先回のブログでは人口減少時代に突入しても世帯数については単身世帯増加により、微増状態が続くゆえに、アパート経営については当面は深刻な問題にはならないことについて書きました。
ということは賃貸物件や、分譲マンション、戸建て住宅といった不動産全般は堅調に推移するということでしょうか。
そのことを考えるにあたり、人口構成の年代を考えてみることができます。
少子化時代になり若年層が少なく、40代以上の中年、高齢者が増加しているのが現代の特徴です。
つまりひと昔前まで3LDKのファミリータイプ向けのマンションを30代の家族が購入することの多かった時代とは異なっているのです。
30代といえば住宅ローンを組んで定年退職ぐらいの時に返済を終える世代です。
しかし今は当時と異なり、そのような世代が少なくなり、郊外などにデベロッパーはもはやファミリー向け分譲マンションを建てることのリスクを意識するようになり、都心などの人気エリアに建てるようになっています。
つまりはファミリー向け分譲マンションはもはや需要が減少しつつあるのです。
しかし世帯数は増加しているということですが、需要はどこにあるのでしょうか。
世帯数を押し上げているのは単身者ないしはカップル世帯です。
ということは3LDKでなくてもコンパクトな住居で、そこそこのマンション価格、ないしは家賃の物件に需要があるのです。
たしかに最近の積水ハウスや大和ハウスのアパートは、これまでのいわゆるワンルームよりも、ゆとりがあり、しかも設備の整った、2人でも入居可能なアパートに力を入れてきているように思われます。
単身者にしては、幾らか贅沢といった感じの物件でしょうか。
しかもそのようなコンパクトな賃貸アパートやマンションそして分譲マンションが売れているともいわれているのです。
そのことは裏を返していうならば、これまで人気のあった3LDKの分譲マンションはますます買い手困難になっていくことを示しているようにも思われます。
買い手が少なくなれば当然、資産価値は下がり、売却してもほとんどお金にならない状態になるかもしれません。
今後、ファミリー向けマンションを購入するならば、今後資産価値がかなり下落することを覚悟していたほうがよいかもしれませんし、そういう憂き目に遭いたくないならばコンパクトマンションを購入するか、優良な賃貸物件を探すのもよいかもしれません。