無借金よりもアパートローンを借りることのメリット
アパートマンション経営を無借金で行っている方はどれぐらいおられるのでしょうか。
これほどの強み、安心感はないように思います。
なにせ毎月の返済金がないのですから資金が貯まるスピードも早いことでしょう。
また資金力があるならば新たな物件の購入のさいにも有利になることでしょう。
というのも物件売主にすれば、確実に現金で支払ってくれる人に売りたいでしょうから。
しかし、今の時代、多くのアパートマンション経営者は無借金ではなく金融機関から融資を受けて経営している方のほうが多いのではないかと思います。
そして融資を受けながらアパートマンション経営をするほうがメリットになる場合もあるのです。
どんな場合でしょうか。
まず融資を受けてアパートマンション経営をするならば相続税対策になります。
現在の相続税制度では配偶者に相続する場合は、あまり税金がかからないのですが、配偶者以外の方に相続する場合はしっかりと税金がかかることになっています。
じゃあ配偶者に相続すればいいのではと考えてしまうかもしれませんが、配偶者に相続しても、年齢がほぼ同じ配偶者ならば、いずれその配偶者も亡くなって、だれかに相続することになります。
よほど自分よりも若い配偶者、例えば20歳ないしは30歳と若ければそれでいいのかもしれませんが。
しかし多くの場合、相続となると子供に相続することになると思われます。
そのために融資を受けて、相続税の課税の対象となる資産を減らすことができます。
さらに融資を受けてアパート経営を行うメリットとして、返済実績を積むことによって金融機関からの信用を獲得していくことができるというてんがあります。
つまり返済実績を積み上げることにより、借りやすい状況をつくりだすことができるというメリットがあります。
アパートマンション経営においては周期的に大規模改修工事のさいに、大金が必要になりますし、建物の建て替えとなるとさらに大金が必要になってきます。
そこで頼りになるのが金融機関からの融資ですが、返済実績を積み上げて信用があることを実証しているならば、融資を有利な条件で受けやすくなるといのは、いうまでもないことです。
いずれにしても事業という視点からすると融資を受けているほうがメリットとなる場合があるのです。
追記:コロナショックなど、突然の大きな不況が押し寄せると多くの事業が打撃を受けることがあります。
例えばアパートやマンションでも突然の自然災害で、大きなダメージを受けるということがあります。
この場合、損害保険で補填されることも少なくありませんが、しかしそうできない場合に、銀行から融資してもらう必要が生じるかもしれません。
大企業などは、このような事態に融資枠を設定することがあります。
コミットメントラインとも言いますがウィキペディアには
コミットメントライン、または融資枠とは、銀行などの金融機関が、企業に対して一定の期間・一定の融資枠を設定し維持することをいう。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/コミットメントライン(アクセス2020/5/20)
と書かれています。
なので事業を行っていくうえでは、通常は銀行との付き合いはどうしても必要です。
なのでアパートローンを借りて賃貸住宅業をしているならば、銀行への返済をきちんと行い続けて、銀行との関係を強化していくことは良いことです。