施設所有者賠償責任保険とマンションオーナー
私が父からマンションを相続したさいに、マンションにかけていた損害保険は損保ジャパンでしたが、損害保険はこれで十分だと考えていました。
損害保険については、あまり詳しくありませんし、加入内容をしっかりと確認することもなく過ごしていたのですが、ある時、三井住友海上から母のもとに電話があり、もうじき満期になるので、継続を検討してほしいとの連絡ありました。
三井住友海上に父が加入しているということは知らなかったので、保険の継承もしていなかったのですが、とにかく現マンションオーナーの私に保険の継続のための書類を送るとのこと。
それで先日、三井住友海上から書類が送られてきて、保険の内容を確認してみると
施設所有者賠償責任保険
でした。
施設所有者賠償責任、つまりは字のごとく「施設」に関するリスクをカバーする賠償責任保険のことです。
そしてアパートマンションオーナーの施設とは所有物件のことをさしていますが、個人賠償責任保険が個人や家族が他人にケガを負わせたり、他人も物を壊した時の保険であるのに対して、施設所有者賠償責任保険は所有物件の看板や外壁のタイル、ガラス等が落下して、通行人に怪我をさせてしまったり、通行中の車に損害を与えてしまったりした場合のための保険です。
滅多には起きない事柄ですが、万が一生じた場合は賠償額が非常に高額になることもあり得るので、アパートマンション所有者は加入を検討すべき保険といえるでしょう。
さらにエレベーターの事故は対象外なのでエレベーターがあるならば
昇降機賠償責任保険
にも加入する必要があります。
私のもとに届いた書類には昇降機賠償責任保険の継続についても案内されていました。
そして特約として漏水補償もセットされていましたが、この特約は給排水管からの水漏れで入居者の家財が水浸しになり、修理代などの損害賠償責任を負うことになった場合に補償するものです。
これらの保険に加入しておかないとも思ったのですが保険料がちょっと高いです。
もちろん5年間の保険料ですが、数万円以上はします。
保険料の支払いは多少、頭が痛いですが万が一の事故が生じた時の高額の支払いのことを考えるとやむを得ない事柄です。
しかしそれにしてもマンションオーナー業、なにかと出費が求められることのある業務です。