日銀の新しい人事 さらなるマイナス金利拡大の布石か
日本銀行がマイナス金利を導入して、しばらくになります。
固定金利はそのために下がりだしましたが、変動金利は今のところ変わらないように思われます。
変動金利に影響する短期プライムレートが下がらないからです。
5月になると7月~12月の変動金利のお知らせが銀行から来ますが、おそらく前回と変わらない金利と思われます。(正直この何年も変わっていません。固定金利より安定してるんじゃないかと思うぐらいです)
ところで新聞を読んでいたら日銀の審議委員の交替についての記事が載せられていました。
内容は新しい審議委員は新生銀行執行役員でマイナス金利を評価している方とのこと。
日銀はさらなるマイナス金利の拡大を行う可能性が高くなった。
産経新聞2016年4月19日の記事によると
審議委員の一人はメガバンクグループから出ることが慣例になっており、今回の人事案は異例だ。白井さゆり氏が3月末で退任したため、政井氏は政策委員会のメンバーでは唯一の女性となる。 日銀の金融政策は正副総裁3人と審議委員6人の計9人の多数決で決める。政井氏の金融政策に対する姿勢は不明だが、石田氏は1月のマイナス金利政策導入決定の際に反対しており、今回の委員交代で、黒田東彦総裁にとっては積極的な金融緩和路線を進めやすくなる
と書かれています。
つまり今回の人事はマイナス金利をさらに拡大させるための下準備の可能性があるのです。
実際のところ審議委員の1人は、「金融枠」とされてメガバンク出身者が就くことが慣例になっていたそうですが、今回の人事はそうではなかったこと、しかもメガバンクはマイナス金利に強く反対しているということを考えると「3メガバンク出身者が意図的に外された」との観測も流れているようです。
今は様子見でさらにマイナス金利が拡大すれば動くというのがローンを借りている事業者の姿勢になるのではないかと私個人は思います。
変動金利は動いていませんが、さらなるマイナス金利で今度こそ動くかもしれませんし、固定金利は下がっていますが、さらに下がるかもしれないからです。
おそらく後、1,2回ほどででマイナス金利拡大は打ち止めにになると予想していますが、その時に固定金利のローンに変更するのが理想ではないかと考えています。
アパートマンションローンを借りてマンション事業をしているならば、少しでも金利が下がれば助かりますので、今後の動きを注視していきたいと思います。