大東建託の入居率がコロナでやはり低下 さらなる低下も

6月になって、しばしば駅前の不動産さんの業務用の車が、お客さんを乗せて走っているのを見かけるようになりました。

6月にこんなにも不動産屋さんの車を見かけるのは珍しいことです。

今年の3月の下旬から5月中旬ぐらいまでは、全くというほど見かけることはありませんでしたが・・。

 

ところでコロナショックによって、賃貸住宅の入居率も下がっているのではないかと、気をもんでいました。

このコロナショックにより、失職したり、大幅な減収になったりして、家賃の支払いが困難になり、住居を早々にあきらめる方も少なくないのではと思うからです。

ところでそのようなさなか大東建託の20/5月の業績速報が公表されました。

それによるとやはり大東建託グループの物件の入居率は下がっていました。

具体的には家賃ベース入居率については

3月 97.33%

4月 97.21%

5月 96.69%

引用:https://www.kentaku.co.jp/corporate/ir/getuji.html(アクセス日2020/6/3)

となっています。

このように3月から入居率が4月そして5月と下がっています。

とくに5月は前月比0.52%減と比較的大きく入居率が下がっていることがわかります。

さらに5月末の空室戸数ですが既存物件の空室戸数は

36921戸

となっていて2019年の5月末の空室戸数よりも約8700戸多くなっています。

やはりコロナショックの影響で明らかに入居率は下がっています。

おそらくは退去した方のうちの何割かはコロナショックによる失職や減収といった経済的な変化による理由であったのではないかと思います。

今後もしばらくは、経済的な理由で退去される方がでつづけるのではないかと思われます。

 

ところで入居率が多少下がっても思ったほど大きく下がっているわけではないことには、家賃保証会社の存在があるようです。

現時点では家賃保証会社が、家賃を立て替えているおかげで、すぐに退去が迫られるわけではないのです。

しかしいつまでも入居者が家賃を支払えないような状況が続くならば、いずれは退去しなければなりません。

それで入居率に明らかに深刻な影響が生じるかもしれないのは、6月以降になると指摘している方もおられます。

なのでしばらくは入居率の推移には注視していく必要があるでしょう。

 

その一方で明るいニュースもあります。

その1つとしては大東建託グループの入居斡旋を担う大東建託リーシングの活動がコロナのために制限がかかっていたのが全開したことがあります。

今後は業務を正常化し、本来の入居斡旋力を発揮してほしいものです。

さらに別の明るい面としては3月下旬から5月にかけて賃貸住宅探しを控えていた人たちが、6月になってからお部屋探しを始めた人たちも少なくないというてんがあります。

なので6月以降も今年は退去者はいつも以上に多いかもしれませんが、しかし元来、春の時期にお部屋探しをするつもりだった人たちが、コロナの流行で控えていたものの、6月以降、お部屋探しを始めている方も少なくないようなので、空室を今後6月から7月にかけて埋めるチャンスがあるかもしれません。

 

 

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