風水害の多い年 やはり来年には火災保険料値上げ😿
2018年は災害の多い1年でした。
6月には大阪北部地震、7月には西日本豪雨、そして9月には台風21号、24号、そして北海道地震と災害だらけの1年でした。
このような年には、損害保険会社も大忙しではないかと思うのですが、やはりそうだったようです。
しかも保険金の支払いも非常に多くて、損害保険料も値上げに踏み切るようです。
このてんで日本経済新聞2018年11月13日の「損保、19年秋に火災保険料上げ 18年度の保険金1兆円に 」という記事には
大手損害保険3グループは2019年秋に火災保険料を引き上げる方針だ。国内で自然災害による保険金支払いが増えて収支が悪化しているためで、引き上げは4年ぶり。西日本豪雨や大型台風など風水害が相次いだ18年度の保険金支払額は大手3社で計1兆円規模に膨らむ見通しだ。今年のような風水害が今後も続けば、家計や企業の保険料負担が増える基調が続く可能性がある。引用:損保、19年秋に火災保険料上げ 18年度の保険金1兆円に
と書かれていました。
このように2019年の秋に火災保険料が値上がりする予定のようです。
物件オーナーにしてみれば、損害保険料の値上げは望ましいことではありませんが、いた仕方ないことなのかもしれません。
ところで今年の損害保険会社の保険金支払額ですが、2004年の最高額を更新するようです。
特に台風21号による被害に伴う保険金の支払額はそのうちの半分程度を占めるかもしれないとも言われています。
意外ですが。
しかし台風21号は人口密集地帯の大阪府や京都府そして兵庫県の一部に甚大な被害をもたらしたゆえに損害額が大きくなったのかもしれません。
とくに多くの世帯の屋根が損傷を受け、未だに修繕工事の順番待ちで、修繕工事が行われていない世帯も少なくないともいわれています。
それにしても、年々ですが風水害による被害が増大しているように思われます。
これも、ひとえに地球温暖化の影響なのかもしれません。
となると来年以降も風水害被害が生じて、損害保険会社は多額の保険金の支払いが求められる。
となると損害保険料を値上げして対応するといったことが繰り返し行われていくのかもしれません。
物件オーナーにしてみれば、保険料の支払いが今後は賃貸住宅経営の重しになる可能性があります。
追記:2019年ですが、台風15号が関東で猛威を振るいました。
とくに千葉県で相当な被害が生じています。
多くの家屋の屋根が損傷したり飛ばされたりしています。
今回も損害保険会社は、かなりの額の保険金を支払わなければならないでしょう。
ということは、保険料が再び上昇する可能性があります。
今後は、地球温暖化の影響で台風も以前にまして強力になっているようで、毎年のように台風通過後に深刻なほどの暴風による家屋の損壊が生じていきそうです。
私も2018年に阪神地区を襲った台風21号の暴風を体感しましたが、私の自宅周辺でも、多くの家の瓦屋根が損壊したり、マンションのベランダが損壊しました。
なかには、竣工して間もない分譲マンションの1階の塀が、暴風でなぎ倒されるという被害も生じていました。
あれから1年以上が経過しましたが、ようやくほとんどの修繕が行われ元に戻ったかのようです。
それにしても賃貸住宅の今後の難題は、人口減少ですが、それとともに頻発するようになった風水害対策も難題になりつつあると言えるでしょう。