一括借り上げと家賃減額説明
一括借り上げトラブルの1つは家賃減額説明がなく、不動産賃貸についての知識や経験のないオーナーさんが突然、家賃減額を迫られた時に非常に困惑し、トラブルになるというケースがあります。
そこで国土交通省は2016年9月1日より、家賃の減額説明を義務付けることになりました。
そこで全国賃貸住宅新聞が大手ハウスメーカーを対象に、一括借り上げ提案時に、家賃減額の説明を行っているかどうかの調査を行い、その結果について2016年8月29日の「借り上げ家賃減額説明は全社で実施」という記事に掲載されました。
記事によると
全社ともに口頭で伝えている。
とのことです。
例えば積水ハウスの回答は
今もしっかりと説明しているので、制度改正によって体制ややり方を変えることはない。報道にあがっているような話は、地方の郊外で建設している会社ではないか。大手と地方のハウスメーカーでサブリース 営業の質が二極化しているのでは
という答えです。
この回答、よくよく熟慮するととても意味深長な回答です。
まず、これまでもきちんと説明してきたということですが、たしかに積水ハウスや大東建託といった大手メーカーはこれまでも家賃の減額説明は行ってきたと思います。
私の物件も大東建託との一括借り上げ物件ですが、建築した当時の大家だった父は大東建託の営業の方から経年劣化による家賃減額についての話があったと言っていました。
さらに積水ハウスの回答に、報道にあがっている話とありますが、この話とはおそらく2016年8月11日の朝日新聞に掲載された一括借り上げトラブル急増の記事のことを言っているのだと思われます。
千葉県茂原市の大家の男性の経験談が掲載されていましたが、一括借り上げでアパート経営を行ってみたものの、散々な目にあったというものです。
この経験談については私の以前のブログでも取り上げましたが、積水ハウスの回答では、あのひどい話は私らのような大手がすることでなく地方のハウスメーカーの仕業ではないかというのです。
たしかにそのとおりかもしれませんが・・
しかし大手ハウスメーカーだからといって絶対に大丈夫というわけではありません。
そのてんについては次回のブログ記事で書きたいと思います。