人気のあるマンション最上階 なぜ?
昨日の早朝、火災報知器の大きな音が鳴りだしました。
どうも近くのマンションの火災報知器が作動したようです。
さいわいに誤作動だったようで30分ほどして、音は鳴りやみました。
こうした事柄はしばし生じます。
ところで火災報知器が作動したり、地震が発生した時、エレベーターは通常停止します。
地震=エレベータ停止はよく知られれているかもしれませんが、火災報知器が作動した時もエレベーターが自動停止することは知らない方もおられると思います。
ですから火災報知器が誤作動して鳴っている時もエレベーターは停止します。
ですからこの時は、マンションの上階の方は階段を昇り降りするしかできないのです。
つまりは人気のあるマンション上階のデメリットはここにあります。
上階であれば上階であるほどエレベーター依存度が高くなり、そのエレベーターが停止してしまうと大変不便になってしまうのです。
ところでマンションの最上階人気というのは日本だけのことなのでしょうか。
日本の場合は住居についてはエレベーターに全く依存していない1階が最も不人気で、階が上がるほど人気がある傾向があります。
そしておそらくは最上階が最も人気があります。
逆にテナントについては1階が最も好まれます。
私の所有マンションでも家賃は2階よりも3階のほうが1000円高く設定されています。
多くの分譲マンションでもマンション価格が上階にいくほど高くなっているのではないでしょうか。
しかし上階といっても、下の階よりもメリットがあるとするならば眺望が良いぐらいなのではないかと思います。
さらに最上階のメリットがあるとするならば上階からの騒音がないこと、地震の時に上階から押しつぶされる心配がないことぐらいでしょう。
冷静に考えてみると下の階よりも多くのメリットがあるわけではありません。
一方で最上階は夏場は屋上からの熱が影響してか暑いというデメリットがあります。
さらに屋上に容易に入れるマンションでしたら屋上から比較的容易に侵入されるという防犯上のデメリットもあります。
このように考えてみると高層マンションでしたら真ん中付近の4,5あ階あたりがの選択がベストではなかという気がしますがいかがでしょうか。
エレベーターが停止しても4,5階でしたらなんとか昇り降りもできますし。
もちろんエレベーターが停止することがなければ、また屋上からの侵入の可能性も全くないのであれば、やはり最上階がいいのかもしれません。
追記:マンション最上階のデメリットについて幾つか取り上げましたが、もちろんメリットもあります。
幾つか取り上げてみますと
①景色が良い。
これが最大のメリットかもしれませんが、心身の疲れを最上階からの景色を眺めて癒されるということがあるのかもしれません。
②最上階ゆえに上階からの騒音がない。
マンションでも騒音に悩まされることがありますが、とくに上下階からの騒音はよく響くと言われています。
それで上階がなければ、それだけ騒音に遭う可能性が少なくなります。
③屋上への立ち入りが難しいマンションの場合でしたら、防犯面でも安心。
屋上に誰しもが、簡単に立ち入ることができるマンションの場合は、屋上からの侵入のリスクがありますが、そうでなければ防犯面ではまず大丈夫でしょう。
このようにやはりマンション最上階には幾つかのメリットがあります。
しかし今後は、固定資産税も上階ほど高くすることが検討されていますし、管理費等も上階ほど高くしていくマンションもあります。
かかるコストを勘案して、それだけの価値があるのかどうか慎重に検討する必要があるでしょう。