レオパレス21に旧村上ファンドの影響力が強まる!!
阪神地区においては、阪急そして阪神というブランドは馴染みがあるものです。
そしてかつては阪急グループ、阪神グループはライバルとして競合していました。
鉄道、不動産、ホテル、プロ野球の球団をそれぞれのグループが所有し、阪神地区での覇権争いを行ってしたのです。
しかし今では阪急阪神グループとなり、同じ企業グループになってしまいました。
なぜなのでしょうか。
そもそも双方が同じグループになるきっかけとなったのは
村上ファンド
の存在です。
この村上ファンド、元通商産業省官僚の村上世彰さんが率いていて投資、投資信託、企業の買収・合併に関わるコンサルティングを行っていたグループです。
この村上ファンドが阪神電鉄の株式を買い占め始め、40%近くまでの株式を所有するようになり、阪神グループの経営に口出しするようになることを怖れた阪神の経営者たちが、阪急グループとの統合を決断し、阪急阪神グループになったというのです。
ところでこの村上ファンドも代表のインサイダー取引の逮捕を機になりをひそめていたのが、最近になって旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノという形で活動を活発化しているようです。
そしてこの投資会社レノが最近、目をつけているのがレオパレス21です。
そしてこのレオパレス21の株式を買いあさり14%超保有するまでにいたっているようです。
そのおかげかレオパレス21の株価、185円付近まで暴落したのが、今では300円付近まで回復しています。
ところで問題はこのレノが何を目指して株を買いあさっているかです。
表向きは「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」となっています。
つまりは経営に口出ししますよということです。
となると一部のレオパレス21の社員の心境は尋常ではないでしょう。
以前の村上ファンドに飲み込まれそうになった阪神グループのように、阪急との統合という思い切った決断を下したかのような事を行うという可能性もあります。
とくに創業家の影響が大きい会社だけに、創業家以外の影響力が強くなるということに創業家としては面白くないことでしょう。
といっても他社との統合も、創業家にしてみればやりたくないでしょうし、投資会社レノを排除しようとすると株価が再び急落するかもしれませんし、八方塞がりのような状況です。
やはりスルガ銀行のように創業家が経営から100%、退くしかないのでしょうか?