小規模マンションオーナーの日記


10月 10, 2019

想定外を主張されると損害賠償請求が難しくなる


台風15号は関東地方、とりわけ千葉県に大きな被害をもたらした暴風台風でした。

テレビの映像では民家の屋根が飛ばされたりと、かなり強力な風が吹いていたことがわかります。

ところでゴルフ場の鉄柱が暴風によって倒されて、何棟かの民家が壊されるという被害も驚きでした。

風の力で、鉄柱が倒れることがあるのかと、考えさせられましたが、被害にあった民家の補償はゴルフ場が負ってくれるものと思っていましたが、実際のところは必ずしもそうだというわけではないようです。

というのも法律によると損害賠償を請求できるのは

建物などの設置や保存のミスで他人に損害を与えた場合

となっているのです。

つまりは建物の設置や保存のミスがなかった、つまりは予想範囲内の事態に対する対応を怠っていないことが明らかな場合は、損害賠償を請求するのは難しいということになります。

ということは予想の範囲を超えた事態、つまりは想定外のこととなると、損害賠償は請求できない、請求して裁判で争っても勝ち目がないということになります。

それで上記のゴルフ場の場合は、今回の事故が想定外のもの、予想を超えるものとなると、ゴルフ場側は補償する必要はないということになります。

分譲マンション画像

市街地にある高層マンション。今後は暴風対策も必要になる。

その場合に、被害を受けた住民は住民側で加入していた火災保険等で対処するしかないかもしれません。

自分の身は自分で守るしかないのです。

ところで2018年の台風21号で、関空の連絡橋が、船の衝突で損壊した事故ですが、損害額は50億円程度といわれていますが、この場合も、この事故が想定外のものだったかどうかで、争われているようです。

船の運営会社は、想定外だったと主張し、50億円もの費用を支払う気はないようですが、今後どうなるのでしょうか。

 

いずれにしても、21世紀になり想定外の自然災害が頻発しています。

もしアパートやマンションのオーナーであるならば、自分の物件が、どのような形で被害を受けることになるかわかりません。

また被害を受けても、加害者側(加害者と決めつけるのも、おかしいかもしれませんが)が想定外を主張して被害を補償してくれないかもしれません。

となると自分の身は、自分で守る、つまりは十分の補償のある損害保険に加入している必要があるでしょう。

 

追記:損害賠償についてウィキペディアには

損害賠償は大きく債務不履行に基づく損害賠償と不法行為に基づく損害賠償の二つに分けられる。日本法では債務不履行に基づく損害賠償については民法415条以下、不法行為に基づく損害賠償については民法709条以下に定められている。

損害賠償

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/損害賠償(アクセス日2020/4/13)

と書かれており、債務不履行に基づく損害賠償と不法行為に基づく損害賠償のいずれかでしか、損害賠償を請求することはできないことになっています。

ですから債務不履行でも不法行為でもない、つまりは不可抗力によるものは、損害賠償の対象にならないということになります。

もちろんその不法行為がどの部分までが不法行為にあたるか、十分に予測し対処できたものなのかの線引きが難しいところなのですが。

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