コロナで業績が最悪の大東建託 しかし経営体力には余力も
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、3月下旬以降は、訪問営業がしにくくなっています。
小規模マンションオーナーの私がアパートローンを借りている、りそな銀行の渉外担当者いわく、現状は銀行の方針として原則訪問営業は行えないことになっているんだそうです。
仕方のないことです。
ところで大東建託の4月の業績速報が公表されました。
大東建託の業績速報は毎月、翌月の上旬に公表されます。
4月といえば、緊急事態宣言発令のされた月でもあり、訪問営業活動はかなり自粛によって影響があったんだろうなと想像していましたが
そう思いつつ業績速報に目をとおしてみると4月の受注高が
マイナスの43億5900万円
となっています。
かなり悪いだろうなあと思っていましたが、マイナスとは・・
しかしそれにしても受注高でマイナスとはどいうことなのだろうと考えてみましたが、前月までの分で4月になってキャンセルや解約があってマイナスになってしまったということなのでしょうか?
いずれにしても非常に非常に見たことのない悪い数字でまさにコロナショックです。
ただ管理物件の入居率については、4月は前月比ほぼ横ばいということになっています。
しかしコロナショックによる影響による入居率の低下は、今後3カ月後以降に生じてくる可能性があります。
なので今後の入居率の推移は注視しておく必要があるでしょう。
ところで今後の大東建託の業績に関して日本経済新聞2020/5/8の「大東建託、コロナで停止の工事再開 作業員の雇用維持」という記事によると
全約220支店で4月17日から営業活動を禁止して在宅勤務や自宅待機としているが、外出自粛要請などの解除後、順次再開する。全約240店舗でも4月17日から入居あっせんの対面営業を禁止しているが、同様に順次再開する。・・
同社では現在、現預金などの運転資金は十分にあるというが、新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響が長期に及ぶ場合に備えて主要な取引先銀行に対し、500億~700億円のコミットメントライン(融資枠)の設定を要請している。
引用:https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&n_cid=DSMMAA13&ng=DGXMZO58883080Y0A500C2XQ1000&scode=1878&ba=1(アクセス日2020/5/9)
と報じました。
このように外出自粛要請などの解除後、順次再開していくとのことです。
ですからコロナ感染の軽微なエリアから徐々に業績も回復していくのではないかと思われます。
また現時点では資金的な余裕があるとのことですが、念のためにか、主要な取引先銀行、おそらく三井住友銀行だと思いますが、500億~700億円の融資枠の設定を要請しているとのことです。
このてんではコロナショックに対応するために
トヨタが1兆円
リクルートが4500億円
すかいらーくが400億円
と大手企業が相次いで融資枠の設定を要請、締結していますので、それに倣った動きではないかと思われます。