外壁補修工事を行う目安は外壁目地の破れがどれだけ進んでいるかによる

アパートにしても、マンションにしても、10年~20年の間に1度は、建物に足場をかけて外壁塗装や補修を行います。

いわゆる大規模修繕工事です。

費用もかなりの高額になる工事です。

なのでどのタイミングで行うかは重要な判断となります。

このてんで昔は竣工から10年で行うことも珍しくはなかったようですが、近年はもう少し後になって行うケースのほうが多いように感じます。

筆者の自宅のある近辺でも、分譲マンションの場合は、竣工から12~15年で行うケースが多くみられ、賃貸住宅となると15~20年に行うことが多いように思われます。

 

ところで大規模修繕工事を行う目安となるものに、外壁目地があります。

ウィキペディアによると

建築物や土木構造物において、少し間隔を空けた部材間の隙間・継ぎ目の部分。とくに、組積みする石・煉瓦(レンガ)・コンクリートブロックの継ぎ目、あるいは仕上に貼るタイルの継ぎ目を指す。

目地 – Wikipedia

と書かれています。

賃貸住宅においては、コンクリートブロックやタイルの継ぎ目に見られるものです。

例えば、そのような箇所をコーキングして建物を保護することになります。

そしてもしもコーキングされてないと建物の継ぎ目から、雨漏りするようになり建物が傷みます。

このてんで筆者の知り合いのテナントビルは、外壁補修をほとんど行ってこなかったせいで、雨漏りがひどくなり、かなり手の込んだ大きな工事を行わなければならなくなったことがあり費用も高額でした。

ですからやはり適宜、外壁のコーキングを周期的に行うのが良いでしょう。

 

ところでこのコーキングですが、7~8年にして劣化していきます。

最初の劣化状態としてはコーキングの硬化があります。

そして硬化の次に生じるのがコーキングの破れです。

目地をよく見ると小さな破れが生じているのを観察することがあります。

その破れがある程度、進んだ段階でコーキングの補修を行うのが良いとされています。

そしてこの機会に足場をかけて大規模修繕工事を行うケースが多いかもしれません。

 

そしてその段階で、コーキングを行わずに、ほっておくと、やがてコーキングは剥がれ落ちます。

そのなると雨漏りリスクによって建物が傷む可能性が高くなります。

なので遅くても20年までには行わなければならないでしょう。

 

いずれにしても高額な工事になるので、大規模修繕工事を行うタイミングを見極めるのは重要です。

モバイルバージョンを終了