完成工事利益率が30%の大東建託!!

 

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完成工事利益率は建設会社によって異なる。

私は阪神地区のとある場所に住んでいますが、最近は大東建託もこのあたりでの営業が実を結んできたのか、あちらこちらで大東建託のアパートの新築工事が行われています。

全国的には、新規受注は減少傾向にあるようですが、私の周辺エリアでは大東建託については明らかに増加傾向にあるように思います。

ところで以前はあまり気にならなかったのですが、最近やけに気になることが完成工事利益率です。

この数値の見方については専門家のようにこの数値であらゆることを見極めることができるといわけではありませんが、素人なりに気になる数値が大東建託の完成工事利益率が30%前後というてんです。

というのも大手建設会社の完成工事利益率ですが

大林組 11.5%

大成建設 10.9%

長谷工 16.5%

と総じて大東建託よりも低い数値です。

ある情報によると平均は20%ぐらいともいわれていますが(実際はもっと低いように思いますが)、非公表の建設会社も多く正確なことはわかりません。

積水ハウスや大和ハウス工業の完成工事利益率は調べてもわからないので、非公表ということなのでしょうか。

そう考えると、完成工事利益率や管理物件の空室率を公表している大東建託は他社よりも紳士的ともいえるのかもしれません。

大東建託パートナーズ管理の木造アパート。

ところで完成工事利益率30%ということは、簡単に言えば家主に1億円の建築費の請求があった場合、1億円のうち7000万円が実際に工事のためにかかった費用、そして3000万円は大東建託の利益になるということになるのではないかと思われます。

それならば長谷工に建設工事をしてもらったほうが、家主にかかる費用がかなり軽減されるということになります。

ということは大東建託の建築費は家主にとっては割高になるということなんだと思いますが、そのことを公表しても、そのことで家主から大きな不満や訴訟といったことは、あまり聞きません。

もちろん積水ハウスや大和ハウス工業も賃貸アパートマンションの完成工事利益率(調べてみてもわかりません)は実際のところ大東建託とさほど変わらないので、批評を聞かないのかもしれませんが。

家主としては、建築費にしても修繕費用にしても、かかる費用が高額なので、施行業者がどれだけの儲けを得ているのかは気になるところです。

もちろん施行業者もビジネスで行っているので、ある程度の利益を得ることはかまわないのですが、他業者よりも明らかに完成工事率が高いというのは、あまり気持ちの良いものではありません。(大東建託の場合は施行後の管理手数料が比較的低いことや、原状回復費用の家主負担0円という形で還元されているのかもしれませんが)

 

追記:完成工事利益率は完成工事高利益率とも言われているのかもしれませんが、下記の算式により計算します。

完成工事高総利益率=完成工事総利益÷完成工事高×100

となります。

そして完成工事高総利益率は、粗利益率ともいい、完成工事高1単位あたりどれだけの粗利益をあげているか、いわゆる利幅(マージン)をあらわすものとなります。

ですから工事施工による活動の採算性を示す指標として用いられています。

それで粗利益率が高いほど利幅が大きい、つまり採算性が高いということになります。

そして建設業情報管理センターのデータによると、平成26年度における建設業全体の完成工事高総利益率は約22.%となっています。

ですからゼネコン全般の完成工事総利益率は、あまり高い数字ではない、つまりは採算的には、やや苦戦しているということになります。

その一方で大東建託は約30%ということですから、賃貸住宅の建設における採算性は、まずまずということになります。

もちろんそれでも大東建託の賃貸住宅の建設費用は、割高だということは、あまり聞きません。

というか他社よりも、やや安いのではといったことを聞きます。

その理由は、徹底したコスト管理や効率化によって全体的な費用を抑えているのではないかと思われます。

 

 

 

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