住宅ローンよりもアパートローンの金利が高いのはなぜ?
パートマンション経営のために借りるローンは一般にアパートローンといいますが、住宅ローンとは多少異なります。
どのように異なるのでしょうか。
アパートローンのほうが金利が高い
住宅ローンよりもアパートローンのほうが金利が高くなります。
住宅ローンが0%台も珍しくないのに対してアパートローンは高めに設定されます。
なぜでしょうか?
アパートローンは事業性ローンになるからです
事業性ローンになりますので、支払われた利息は不動産経費として計上することができます。
さらに
銀行にとっては住宅ローンのほうが貸し出したい
銀行にとっては一定の自己資本率を維持することが求められます。
そして融資すれば、それだけ資本を減少させることになります。
例えばアパートローンとして1億円融資すれば、1億円の資本を減少させることになります。
ところが住宅ローンについては例外で、デフォルト率が低いとみなされているために、1億円の融資をしても3500万円の減少にしかならないそうです。
つまり自己資本率の維持に苦しむ銀行にしては、事業性融資をドンドン行うよりも、小口ではあっても住宅ローンのほうをドンドン行いたいというのが本音なのです。
このように借り手サイドからしても有利な住宅ローンですが、アパート経営を始める時にアパートローンではなく、住宅ローンで借入れることができないのでしょうか。
答えは可能です。
ただし条件があります。
その条件とは賃貸併用住宅にするという方法です。
つまり自宅兼賃貸住宅にし、賃貸部分の割合を50%よりも少なくすれば住宅ローンを借入れることができるようです。
あるいは住宅部分を30%そして賃貸部分を70%にすれば、30%を住宅ローン、そして70%をアパートローンにするという手もあります。
もちろん金融機関によって対応は多少異なるようですので、様々な金融機関にあたってみることができます。
さらに自宅部分と賃貸部分を明確に区分することも求められるようです。
例えば耐火構造の塁壁などで明確に区分させることにより、自宅部分は住宅ローンを受けることができるというのです。
ですから1つの選択肢として賃貸併用住宅で賃貸住宅経営を始めて、金利支払い負担を多少軽減させることができるかもしれません。