建物の修繕コストも値上がりしている?国土交通省のガイドラインでも

分譲マンションの区分所有者になると、修繕積立金の支払いが求められます。

毎月のことなので、収入のなかから、修繕積立金と共益費はの支払い分は、取り分けておかなければなりません。

駅と直結した分譲マンション。

ところでこの、修繕積立金はマンションの共有部分の修繕のために用いるための資金です。

例えば外壁、屋上や廊下の防水や補修などは莫大な修繕費用がかかります。

他にもマンションのなかの共有部分を維持していくためには、とにかく費用がかかります。

それで区分所有者から毎月、そのための費用を集めて、積立てていきます。

そして多くの場合、管理組合などが、そのお金の管理や支払いなどを管理します。

 

ところで国土交通省は、この修繕積立金についてのガイドラインを公表しています。

そして2021年にも改定されたものを公表しました。

それが以下のサイトにありますが

001425185.pdf (mlit.go.jp)

それによると、明らかに修繕積立金の平均値が上がっています。

たしか以前のガイドラインでは1㎡あたり200円程度だたのが新しいガイドラインでは1㎡あたり約300円になっています。

つまりは1.5倍程度値上がりしているのです。

ということは、これまでは修繕積立金が1万円5千円で、よかったのが、今後はそれでは足りなくなってしまうということです。

おそらくは3LDKで70㎡の区分所有者の場合は、少なくとも月に2万円の修繕積立金が必要になるということです。

 

しかしなぜこんなにも高くなってしまったのでしょうか。

 

様々な要因があるよですが

・人件費の高騰

があります。

とにかく若い世代で建設業界で働く人が少なくなり、人件費の高騰が続いています。

今後、外国人労働者が増えていけば、ある程度抑えられるようになるかもしれません。

 

・マンションの建築資材の品質アップ

もあるようです。

品質向上は望ましいかもしれませんが、しかし維持費用は増大することがあります。

 

・インフレの影響

輸入品が値上がりしており、その影響もあるのではないかと思います・

 

いずれにしても当面は高騰傾向が続くのではないかと思われますので、マンションの区分所有者であるならば、修繕積立金の値上げを覚悟しなければならないかもしれません。

また賃貸住宅オーナーも建物を維持していく費用が高くなるでしょう。

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