30人ほどのレオパレスオーナーが修繕費で提訴!!

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アパートマンションオーナーが管理会社を提訴するケースが増えてきた。

2017年現在、賃貸住宅管理戸数では大東建託、積水ハウスに次いでの第3位のレオパレス21ですが、全国に大勢のオーナーさんをかかえています。

そしてレオパレス21ですが、入居者向けサービスも強化していますが、オーナーさん向けサービスも幾らかあります。

そのオーナーさん向けサービスの1つが建物の修繕費に関するサービスです。

具体的には修繕費として

家賃収入の平均7.2%

を毎月レオパレス21に支払うならば、レオパレス21は塗り替えや交換の目安として、屋根は10年、クロスは4~5年、カーペットは3~4年などを行うというものです。

大東建託の場合も、このレオパレス21とよく似たサービスでフルパッケージプランというものがありますが、共有部分の修繕費と部屋内の設備の故障修理も家賃収入の5%程度を支払うならば、修繕費を大東建託が負担するというものがあります。

7.2%と5%ということで、このてんでは大東オーナーさんのほうが、幾らか得しているようにも思われます。(あくまでも数字上だけの比較ですが)

もちろん大東建託の場合は、修繕の期間の目安というものはレオパレス21のようにあるのかどうかはわかりませんが、10年以上してから適切な時に、大東建託の場合は修繕を行うようです。

レオパレス21の賃貸住宅アパート群。

ところで、今回問題となっているのは朝日新聞2017年8月25日の「オーナー29人、レオパレスを提訴「建物の修繕不十分」」という記事で取り上られてたてんですが

アパートの修繕費を払っているのに、約束した頻度で屋根やクロスの塗り替えや交換をしていないとして、東海地方に住むオーナー29人が29日、サブリース大手の「レオパレス21」(東京都)を相手取り、計1億4743万円の支払いを求めて名古屋地裁に提訴する。関東や関西などのオーナー約70人も同様の訴訟を検討する。

 

引用:オーナー29人、レオパレスを提訴「建物の修繕不十分」

というものです。

正直言って、「またか」といった感じですが、レオパレス21は適切に事を行っているということで争う姿勢です。

またレオパレス21の株価ですが、以前に提訴された時は、株価が大きく下がりましたが、今回はこの報道がされた後も下がることなく横ばいです。

市場もレオパレス21が提訴されるのニュースには慣れっこになってしまったのでしょうか。

いずれにしても大東オーナーとしては、とても興味深いニュースです。

またこのてんについては次回の記事でも取り上げてみたいと思います。

 

追記:あれから数年が経過しました。

レオパレス21にすれば、一部オーナーとの確執は厄介な事柄ですが、それ以上に厄介なのは、オーナーがメディアに指摘して発覚してしまった施工不良問題です。

そのために経営状況は日々悪化しているようです。

そのてんについて日本経済新聞2019/11/27の「レオパレス、「虎の子」物件 残り少なく 入居率80%下回り、「逆ざや」水準 売却で資金確保厳しく」という記事に書かれていますがそれによると

レオパレス21が建物オーナーから借り上げてサブリース(転貸)するアパートの入居率が10月、9年ぶりに80%を下回った。入居者からの家賃収入とオーナーへの支払いで「逆ざや」が発生する水準で、資金繰りに影響する。同社は「虎の子」の自社保有物件を手放して資金を確保しているが、高値で売れそうな物件は残り少ない。

引用:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52647560W9A121C1DTA000/(アクセス日2019/12/2)

と書かれており、一括借り上げ事業は赤字のピンチ、自社物件売却による資金確保も高く売れない、しかもいつまでも自社物件売却に頼るわけにはいかないと、踏んだり蹴ったりの状況です。

 

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