都心部で有用 レンタルスペース(貸会議室)大東建託も手掛ける
筆者の小規模マンションもそうなのですが、1階は事業用の部屋、つまりはテナントとして貸しているケースは少なくないと思います。
事業用の部屋の場合は、契約期間は3年で、多くの場合は、数年以上の長期間利用してもらうことになります。
この場合のメリットは、事業者が長期間利用してくれると、賃料が安定しているというてんがあります。
一方でデメリットとなるのは、入居してくれる事業者がなかなか見つからないということがあります。
そのためか大東建託パートナーズも住居部分は一括借り上げにしても、事業用の部屋については一括借り上げにしない場合もあるようです。
ところで、ごく短期間、例えば数時間~1日程度のみを、なんらかのイベント等でお部屋を借りたいという需要もあるものです。
そしてこの需要を満たすことをビジネスにしている会社もあるようですが、大東建託がこの会社と提携していることがわかりました。
大東建託ニュースリリース2019/11/14の「住空間の活用で新たな賃貸住宅の在り方を検証 11月15日よりレンタルスペース「.room(ドットルーム)」を品川区東五反田にオープン」によると
大東建託株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小林克満)と、株式会社スペースマーケット(本社:東京 都新宿区、代表取締役CEO:重松大輔、以下 スペートマーケット)は、7月に業務提携をし、11月15日より、品川区 東五反田で、レンタルスペース「.room(ドットルーム)」をオープンします。
「.room」は、フレキシブルに利用可能な「空間」を時間単位で利用できるレンタルスペースです。20代の人々の生活 スタイル調査※1より、生活において人との繋がりや、体験・経験を重視する傾向が見られることから、「.room」という家 族や友人と繋がったり一緒に何かを体験できる「場所」が、賃貸住宅の付加価値を高めることに繋がるか検証すべく、 今回のオープンに至りました。
引用:https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2019/aqehc4000000cy97-att/room_open_1114.pdf(アクセス日2020/1/7)
と報じました。
このようにレンタルスペースのビジネスを展開するスペースマーケットという会社と提携するようです。
おそらくは大東建託がそのための建物の建設を手掛けて管理し、スペースマーケットから賃料を回収するなどを行うのではないかと思いますが、スペースマーケットの経営が良好な限り、大東建託にとっても良いビジネスになるのではないかと思われます。
ところで具体的にこのレンタルスペースの使用料金がどれくらいなのか気になるところですが、なんらかのイベントで利用する場合、お部屋の広さ等で、料金も変わってきますが、1時間あたり数百円~数万円となっています。
ですから、こじんまりとした会を開きたい場合は、6時間利用しても5000円~20000円ぐらいになるようです。
そして例えば1カ月間に20回使用され、それぞれ5000円を支払ったとしても1カ月の収益は10万円となりますから悪くはありません。
おそらくは需要の大きなエリアで展開するならば、まだまだ競合相手も多くはないようですので、うまくいくのではないかと思われます。
追記:コロナ時代になりレンタルスペース業界はどうなるのかと考えてしまいますが、オフィスのレンタルなどは今後、テレワークの増大で需要が減退していくのではないかと思われます。
実際のところ、テレワークによって、オフィススペースを縮小させたり、解約した企業もあります。
しかしレンタルスペースとなると、オフィスではないので事情は異なります。
このてんでスペースマーケットのウエブサイトにも
新しい働き方に則した利用「新しい生活様式」では、働き方の新しいスタイルとして、テレワークやオンラインでの会議を推奨しています。 テレワーク利用を支援するために、Wi-Fiなどの設備や備品を整えているスペースもあります。 新しいスタイルの働き方として、スペースを活用することもおすすめです。
引用:https://help.spacemarket.com/hc/ja/articles/900001022686(アクセス日2020/7/19)
と書かれていて、テレワークやオンライン会議等での使用を推奨しています。
もちろん換気については多少の不安があるのと、使用人数も小人数にしなければならないという制約も必要かと思いますので、需要という面ではどうなっていくのかわかりません。
レンタルスペースは貸し会議室ともいわれています。
スペースマーケット レンタルスペース予約サイト (spacemarket.com)