すざましい入居率を維持している大東建託の賃貸物件
以前の記事では市街地における積水ハウスの優勢について書きました。
確かに積水ハウスのこれまで蓄積してきた信頼とブランド力は高い入居率をもたらしているように思います。
ところで筆者の所有物件は大東建託パートナーズに管理をゆだねています。
そしていわゆる大東建託グループと契約しているアパートマンションオーナーには年2回、大東建託の最近の実績あるいは業績、そして今後の取り組みについて書かれている冊子が送られてきます。
そして今回も送られてきた後にすぐに開封してざっと目をとおしてみますと、直近の大東建託パートナーズ管理物件の入居率が96%超となっていました。
この数字は正直すごいです。
だいたい管理戸数25戸につき空室は1戸のみだからです。
しかも大東建託はこれまで市街地よりも競合メーカーの少ない地方にシェアを伸ばしてきた会社です。
地方となるとどうしても市街地よりも人口が少ないですから、空室が多くなりそうというイメージがありますが、その地方に多くの物件をかかえながら96%超の入居率は異常ともいえる数字です。
しかもこの冊子によるとさらに入居率の向上に取り組んでいくとのことです。
どこにそれだけの入居斡旋力があるのかは、大東のオーナーをしていてもわからないのですが、自物件でも住居部分の空室は、あまりなかったのが実感です。
ただなぜこれほどの入居斡旋力があるかについての理由ですが、1つの可能性として会社の体質があると思います。
大東建託という会社、物件オーナーをしていてわかってきたのは、能力のある社員しか居残れないという体質です。
ですから仕事のできない社員は淘汰されていくわけですから、平均的な営業力がアップしていきます。
よって高い入居率をマークしそして営業利益も右肩上がりに上がっていくのだと思われます。(財閥系企業では仕事をしないなどの一風変わった社員でもリストラされないという話を聞いたことがあります)
もちろん賃貸で部屋を借りる場合は大東物件がよかったどうかは意見が分かれるところで、総合的には積水ハウス物件やd-roomのほうが若干評価がいいようにも思えます。
しかし入居者の満足度を高める取り組みも行い始めていますので、今後入居者の満足度の視点からも積水ハウスやd-roomを上回る展開も期待できるかもしれません。
追記:大東建託グループの管理物件の入居率が高水準なのには様々な要因があります。
上記に書かれていることもそうですが、他にも
①大東建託の社員が、大東建託グループの物件に入居している。
以前ネット上のコメントで、大東建託のアパートは粗悪だから、それを知っている社員は住むことがないというのを読んだことがありますが、それは全くのデタラメです。
筆者の担当になっている大東建託の営業マンは、大東建託グループの物件に家族と一緒に現在住んでいます。
②他物件よりも家賃が数千円安いことがある。
だいたいどこのエリアでも家賃相場というものがありますが、大東建託の物件の入居者募集家賃は数千円安いことがあります。
これが適正な家賃になるのかもしれません。
結果的にコストパフォーマンスが良い物件なので、入居者が決まります。
物件のオーナーにすれば、家賃は高いほうがいいのですが。
③地元の不動産屋さんへのテコ入れ。
これもまた入居率を上げる要因です。
大東建託の物件を優先的に斡旋してもらえるように、テコ入れをすることがあるようです。
現実的には大東建託リーシングによるものよりも、大東建託パートナーズがテコ入れしている、地元の不動産屋さんによる斡旋で入居者が、より多く決まっているエリアも少なくないのではないかと思われます。
大東建託 – 土地活用・賃貸経営のことなら (kentaku.co.jp)