マンションの宅配ボックス アマゾンのKey for Businessで不要になるか?

インターネットの普及で、ネットでの買い物が多く行われるようになりました。

その結果、アパートやマンションで人気の高い設備の1つに宅配ボックスが注目されるようになりました。

賃貸住宅オーナーとしても、入居率の改善や家賃の下落回避のために、宅配ボックス導入を検討している方も少なくないのではないでしょうか。

竣工して数カ月になるワンルームマンション。まだまだ空室が多い。

このてんで分譲マンションなどは、以前から宅配ボックスを導入しているマンションも少なくありませんが、築古の賃貸住宅となると、竣工当時は、ネットでの買い物も多くはなかったので、宅配ボックスを設置していないことが多いのではないかと思います。

しかしネットで簡単に、お部屋選びの選別が行われる昨今、宅配ボックスの設置がないと、なかなか入居してもらえないということで、数十万円の初期費用がかかるとしても、宅配ボックスの導入を検討せざるをえなくなっているというのが現状かもしれません。

 

しかし時代の変化は速いもので、アマゾンが置き配を行うようになりました。

その後、大手配達業者も置き配を行うようになっています。

郵便局のサイトでは置き配について

置き配とは、あらかじめご指定いただいた場所(玄関前、置き配バッグ、宅配ボックス、車庫、物置など)に非対面で荷物などをお届けするサービスです。

置き配 | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)

と説明されています。

つまりは、置き配となると必ずしも宅配ボックスが必要とはならないのです。

玄関付近の目立たない場所に荷物を置けばよいからです。

 

しかしオートロックマンションとなると、置き配は困難です。

というのもエントランスフロアの鍵を開錠してもらえなければ、マンションのなかに入れないからです。

なのでその場合はエントランスフロアに設置されている宅配ボックスが必需品のように思われてきました。

 

しかし時代の変化は速いもので、アマゾンがKey for Businessという画期的なシステムを導入しました。

このKey for Businessとはオートロックマンションでの荷物の受け取りを置き配で行えるようにオートロックを安全に解錠して商品をお届けするサービスです。

まだKey for Businessを導入しているマンションは一部ですが、将来的には拡大していき、多くのマンションで導入されるのではないかと思われます。

そしてアマゾンだけでなく、他の大手宅配業者も導入する可能性があります。

 

となると大半の荷物がオートロックマンションにおいても、置き配が可能になることでしょう。

そうなると、もはやエントランスフロアに設置されている宅配ボックスの存在意義が薄れていくことになるかもしれません。

 

将来的には宅配ボックスは、入居率改善のためのツールではなくなってしまう可能性があります。

Amazon.co.jp: Key for Business

宅配ボックス 満杯になれば使えなくなるというデメリットが



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