賃貸住宅で家賃の5%以上を管理会社に支払ってでも管理会社お任せするのはなぜ?

今の時代、不動産管理をすべて自分で行っている大家さんがどれほどおられるのでしょうか。

確かに、管理会社に不動産の管理を任せると、家賃の5~10%が手数料としてもっていかれます。

一括借り上げで不動産管理を任せているのならば、家賃の10~15%ほどが手数料としてとられます。

しかし手数料をとられたくないとの思いから、すべてを自分で行うならば、相当の労力が求められます。

 

では実際には管理手数料としてどれぐらい支払っているのでしょうか。

仮に6戸所有、家賃5万円とすると月額の家賃は30万円。

30万円の5%は1万5千円となります。

ということは1年で18万円を管理会社に支払っていることになります。

ではそれぐらいの不動産管理手数料に見合うだけの仕事を行ってくださっているのでしょうか。

 

管理会社の業務を取り上げてみますとまずは

入居斡旋の仕事があります。

そのためには募集図面の作成の仕事があり、他の業者にも情報提供し、入居斡旋を行ってもらう場合もあります。

さらには部屋の鍵も管理し、他の業者で入居希望者が見つかるならば部屋の内覧の準備もしなければなりません。

そして入居審査(保証人の審査や家賃保証会社の審査を通すことも含む)があります。

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さらに入居後の入居者のための仕事があります。

それには入居時の立ち会いなどがありますし、入居者のクレーム対応の仕事があります。

入居者が神経質な方ならば、うんざりするようなクレームを言ってきたりして精神的に疲れることがあるかもしれません。

またさらには建物の定期巡回の仕事、清掃の手配、エレベーターがあるならば保守会社との連絡、消防設備の点検の手配等、建物関連の仕事が多岐にわたりあります。

また家賃の支払いの確認や家賃未払いの場合の対応、設備故障の応対、その他トラブルにもあたらなければなりません。

そして入居者の退去後の手続きやリフォーム等の手配の仕事もあります。

こうした気の滅入るような仕事を入居者と大家の間に入って管理会社は業務を行ってくださるわけですが、そのために支払う管理手数料、大家自らすべてを行うとすれば、とても大変なことであり、決して高くはないのかもしれません。

よほど不動産の仕事に熟知しているのならば、大家が自主管理することができるかもしれませんが、多くの場合は、管理会社に任せるほうが賢明といえるでしょう。

 

追記:入居斡旋にかかる費用や、原状回復費用は管理会社との契約によっては物件オーナーが負担する場合があります。

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