サブリース会社の経営難で賃料が支払われなくなった事例

アパート画像

完成間近のサブリースの木造アパート。

最近はサブリースでアパートマンション経営を行う方が多くなってきました。

代表的なサブリース会社としては、大東建託、レオパレス21、旭化成などがありますが、積水ハウスや大和ハウス工業も一括借り上げを行っています。

これらの会社が破綻することは現時点では考えにくいことですが、もしも破綻すればどうなるのでしょうか。

実は現在でも中小のサブリース会社が破綻するということは生じているようです。

その事例は、スマートデイズという会社で生じた事柄で、首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営している会社です。

そのビジネスモデルは物件オーナーを見つけ建築から管理運営まで請け負う「サブリース」を行い、物件オーナーには賃料を支払っていくものです。

その会社に何が生じたかについてとう東京商工リサーチ2018年1月22日の「かぼちゃの馬車」運営のスマートデイズ、物件オーナーへの支払いが困難にの記事には

スマートデイズは、2012年8月に設立。首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営している。物件オーナーを見つけ建築から管理運営まで請け負う「サブリース」で業績を伸ばし、2013年7月期の売上高4億4,502万円が、2017年3月期(2016年に決算期変更)は316億9,664万円へ急拡大していた。ところが、2017年10月に突然、物件オーナーに賃料減額を通知。1月17日と20日に開催した説明会で1月以降の賃料支払いが難しいことを明らかにした。

引用元 http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180122_01.html(アクセス日2018年3月8日)

と報じました。

サブリース会社の経営が傾けば物件オーナーにそのしわ寄せがくる場合がある。

レオパレス21も過去に経営が厳しくなった時期に、そのしわ寄せが一部の物件オーナーに向けられ、以前に一部オーナーたちから訴訟が起こされていますが、スマートディズのケースでは賃料の支払いが、ほとんど難しいということですからレオパレス21の物件オーナーさんたちよりも、事態ははるかに深刻です。

おまけにスマートデイズとその関係先に、東京国税局の査察にも入られたようで・・。

まさに踏んだり蹴ったりの状況ですが、大変なのは物件オーナーさんたちです。

賃料が入らないがために、金融機関から借りていたローンの返済ができなくなるオーナーさんたちもおられるようです。

無借金でサブリース契約で物件オーナーをいしているならば、生き残れるかもしれません。

しかしそれにしても取引先のサブリース会社の経営が非常に厳しくなると、物件オーナーは深刻な被害を受けることになります。

賃貸住宅経営の主流 サブリース契約のメリット デメリット

サブリース – Wikipedia

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