賃貸住宅の設備のグレードが向上している 持ち家よりも優れていることも
持ち家派と賃貸派。
どちらがいいのかという議論は絶えません。
この数十年の傾向としては、公務員や大企業の会社員といった、そこそこの安定高収入のある世帯は、持ち家や分譲マンション購入に走った方が多かったように思われます。
一方で筆者の知人のように、分譲マンションはもうコリゴリと言って、所有物件を売却して、現在では賃貸暮らしをしている方もおられます。
ところで持ち家にしても賃貸にしても、いずれにもメリットとデメリットがありますが、これまで持ち家のメリットそして賃貸のデメリットとしてあげられていたのが
持ち家は賃貸よりも設備のグレードが高い
といわれているてんです。
つまりは賃貸のほうが設備のグレードが低い傾向にあるというのです。
そしてこのてんについては昔は真実だったと思います。
しかし近年はというと・・賃貸住宅の性能がアップしているというのも事実です。
例えば住宅のIOT化の分野になると大東建託やレオパレス21といった賃貸住宅会社が積極的に取り組んでいます。
戸数割合からすると持ち家や分譲マンションよりも賃貸住宅のほうがIOT割合は高くなっていくように思われます。
さらにセキュリティ賃貸という言葉が飛び交うほどに、防犯セキュリティ面でも賃貸住宅は進化しています。
つまりは設備のグレードという面では、賃貸住宅も持ち家や分譲マンションよりも見劣りしなくなってきているのです。
というか見劣りしなくなっているだけでなく、ある分野では賃貸住宅のほうが優れている分野もあります。
自家用車で例えてみると、自家用車は買った時は最新の機能が搭載されているかもしれませんが、何年も乗っているとだんだんと最新だった機能も、徐々に古いものになっていきます。
一方でレンタカーを借りるならば、レンタカーの場合は、オリックスやタイムズなどのメジャーなレンタカー会社で借りる場合は古い型の車は置いていませんので、比較的最新の車を利用することができます。
住宅についても同じように思うのですが、購入した時は最新のグレードの高い設備の住宅だったのが、年月とともに、だんだんと古いものになっていきます。
一方で賃貸暮らしで、グレードの高い設備を求めるならば、数年ごとにグレードの高い新築の賃貸住宅へと移動していくならな、グレードの高い設備での生活という欲求を満たし続けることができます。
つまりは設備のグレードの高さが持ち家派のメリットとは必ずしも言えなくなってきているのです。
追記:グレードの高い設備の戸建て住宅やマンションに住んだとしても、そのための維持管理コストも高くなるということも事実です。
例えば浴室乾燥機ですが、普通タイプのものであるならば、交換修理でも5万円程度で済むものが、グレードが高い物件になると、高価な浴室乾燥機が設置されていることがあります。
分譲マンションに住む筆者の知り合いによると、浴室乾燥機の交換修理代で20万円を請求されたというケースもあります。
つまりはグレードの高い物件=維持管理コストも高い
ということになるのです。
このてんで賃貸住宅の場合は、家賃と共益費だけで住居にかかるコストはすみます。
グレードの高い設備のある賃貸住宅でも、設備が故障しても修繕費用はオーナー負担となることが多いからです。
なので賃貸住宅暮らしは、賢い選択ともいえるのです。
住宅設備 – 賃貸用語集|いい部屋ネットの大東建託リーシング (eheya.net)