大東建託が勝訴 ダイヤモンド社を訴えて
以前に書いた記事で
を書いたことがありますが、この訴訟の判決が下されたようです。
産経新聞2019/8/29の「ダイヤモンド社に賠償命令 大東建託巡る記事」という記事によると
ダイヤモンド社のビジネス情報サイトに掲載された記事で名誉を毀損されたとして、賃貸住宅建設大手の大東建託(東京)が1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、50万円の支払いと該当記事1本の削除を命じた。判決によると、ダイヤモンド社は平成29年8月21日、「大東建託現役社員が悩む、オーナー泣かせの建物管理問題」と題した記事を掲載。大東建託は内容が事実と異なると主張していた。飛沢知行裁判長は「担当記者は客観的裏付けを取らず、大東建託の社員と称する人物から聴いた事情だけを根拠に記事を書いた」と指摘。記事は真実と認められないと判断した。
引用:https://www.sankei.com/affairs/news/190829/afr1908290038-n1.html(アクセス日2019/9/1)
と書かれています。
このようにどうやら、概ね大東建託側の主張内容が受け入れられたようです。
そもそも私もこのダイヤモンド社の記事ですが読みましたが、大東オーナーとして多少の違和感のようなものを感じていました。
例えば、大東建託とのフルパッケージプラン(修繕費も大東建託負担)での一括借り上げの場合、オーナーが修繕を訴えてもなかなか修繕してくれない、その一方で大東建託とのスタンダードプラン(修繕費はオーナー負担)での一括借り上げの場合は、修繕に積極的で必要でないことまで行うという内容は、違うんじゃないのと思っていました。
というのも私もスタンダートプランで大東建託との一括借り上げを行っていますが、修繕については本当に必要最小限のことしか行わないといった感じだからです。
また産経新聞の記事によると大東建託の社員と称する人物から聴いた事情だけを根拠にしていると裁判所が指摘したとあります。
ダイヤモンド社の記事では、大東建託の現役社員が語ったとあり、もし裁判所の指摘が正しければ、ダイヤモンド社は、ダイヤモンド社が騙されていたのかもしれませんが、お粗末な記事を書いたものだということになります。
いずれにしても裁判所の判断は、記事の内容は真実でないということで、削除を命じるものとなっています。
ちなみに損害賠償については1億円に対して、判決は50万円ということなので、大東建託側の確実な損害はさほど確認できなかったということなのでしょうか。
それにしても、ダイヤモンド社は、かねてから目の敵にように繰り返し大東建託を辛辣に批評してきましたが、今回の裁判所の判決が正しいとなると、すべての記事がそうではないのかもしれませんが、読者の信頼を損なうことになるでしょう。
追記:本来、真実を伝えるべき重大な責任があるメディアですが、残念なことに今でも事実が歪曲されて伝えられてしまうことがあります。
ウィキペディアにはその原因について
取材者や編集者の目論み・思想と事実・現実との差[編集]
根本的な理由としては、記者・ディレクターや取材チームが取材を開始する以前に、記事に対する評価の期待値を計算し、自分なりの見通しや願望を立てていることがある。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/虚偽報道#取材者や編集者の目論み・思想と事実・現実との差(アクセス日2020/3/5)
と書かれており、このウィキペディアの記述にあるように、おそらくはダイヤモンド社は大東建託の醜聞をとにかく暴くことを目ざした記事に仕上げることに執着し、事実確認等が甘かったのではないかと思われます。
しかも社会的に影響力のある大東建託をネタにした記事となると、読みたいと思う人を多く集めることもできますし・・。
しかしやはり結果的に事実でないことを報道し、多数の方の心を傷つけたことは事実であり、ダイヤモンド社は少なくともこのてんでは、謝罪すべきでしょう。