夏の時期は賃貸住宅の入退去の動きが最も少ない時期
以前のことですが夏の時期のことです。
この時期に筆者の所有物件も2部屋が空いていて入居者募集を行っていますが、さっぱり新しい入居者が決まりませんでした。
お部屋の内見すらだれも来ません。
そこでいい部屋ネットの大東建託物件の入居者募集の私の所有物件のあるエリアの入居者募集状況を見てみると、ほとんど動きがありません。
新たに入居者募集を行うようになった物件もありませんし、入居申込が入って入居者募集の一覧から削除になった物件もあまりありません。
夕方になって近くのエイブルの店舗を覗いてみると、お客さんがだれもおらず、店員さんのみがいるような状態です。
春の時期などには、エイブル店舗から宣伝のためのソングが流れて、入居者斡旋に力を入れていると感じるのですが、この夏の時期は、宣伝のためのソングすら流していません。
さらに8月の中旬になるとお盆休みで、不動産屋の店舗も休みになります。
どうやら7月中旬ぐらいから8月にかけての夏休みの期間は、年間を通じても最も賃貸住宅の入退去の動かない時期のようです。
このような時期、満室の物件オーナーさんにとっては、ほとんど退去の申し出もありませんので、安泰ともいえる時期かもしれません。
一方で空室があり入居者募集中の物件オーナーにしてみれば、さっぱり入居者が決まらない時期でもあり、ヤキモキする時期ともいえるでしょう。
ところで新しい賃貸住宅も竣工時期については、多くの場合は、この夏の時期に合わすことはありません。
多くは春の最も入居者が決まる時期に合わせて計画するものです。
ですから春の時期が過ぎると、家賃相場が下がりだします。
というのも、おそらくは春の時期でも決まらなかった売れ残り物件が募集家賃を下げるからだと思われます。
しかし下がりだした家賃相場も夏の時期には下げ止まり、今後は上昇していくことがあります。
それはおそらくは新しい入居募集物件が加わることも少ないがためか、全体的の募集物件数が少なくなるからではないかと思われます。
ですから夏の時期は辛抱しながらも8月下旬から10月上旬にかけての、春の時期と比べれば小規模ながらも入居者が決まりやすい時期に備えて、リノベーション等を行い物件力を強めていくことができます。
そいて秋の入居者の決まりやすい時期、家賃相場も多少上昇している時期で入居者が決まることを期待することができるでしょう。