携帯基地局の物件オーナーのアンテナ収入 5G導入でどうなる
市街地にあるマンションの屋上には、ちらほらとアンテナが設置されているのを見かけることがあります。
このアンテナとは、携帯基地局のアンテナです。
この場合、この物件の屋上を借りて携帯電話会社は基地局を設置していますので、賃料収入を携帯電話会社から得ることができます。
だいたい賃料は月額数千円~20万円程度で、基地局の規模などによって変わってくるようです。
大手の携帯電話会社で支柱一本につき5~6万円ぐらいというのが相場のようです。
それにしても、家賃収入にプラスアルファこれだけの収入を得ることができるというのは、オーナーにとっては興味のある事柄です。
しかしいつまでも携帯電話会社が基地局を設置し続けて、賃料を支払ってくれるかといえばそういうわけでもありません。
ところで日本では、5Gが導入されています。
となると携帯電話会社は5Gのアンテナを設置していかなければならないことになります。
そして3Gや4Gのアンテナはもはや必要でなくなったならば、取り外していかなければなりません。
ということはこれまでは4Gアンテナがそのまま5Gアンテナへと交換されていくのでしょうか?
それはわかりませんが、そうなる場合もあります。
ところで5Gアンテナの設置に関して産経新聞2019/6/14の「信号機20万基を5G基地局に 高速大容量を低コストで 政府IT新戦略」にという記事には
政府は14日、官民の総合的なデジタル戦略をまとめた「IT新戦略」を閣議決定した。自治体が全国に設置している20万8千基の信号機を第5世代(5G)移動通信システムの基地局として活用できるようにすることが柱だ。・・5Gの電波を割り当てられたNTTドコモなど携帯4社は4Gの基地局を設置する場所に5Gの基地局も設置していく計画だが、都市部ではビルの屋上など設置に適した場所は飽和状態。信号機を活用できれば、コストを抑えながら迅速な整備が可能になる。
引用:https://www.sankei.com/politics/news/190614/plt1906140024-n1.html(アクセス日2019/6/15)
と書かれていました。
どうやら4G基地局に5G基地局も設置していくとのことですが、その一方で設置コストの抑える信号機に設置していくことに力を入れていくようです。
ということは信号機が多い市街地では、もはや新たに賃貸マンションなどでアンテナが設置されるのは、ほとんど期待できないということなのでしょうか。
いずれにしても携帯基地局のアンテナ収入は、新規においては今後はあまり期待しないほうが良いのかもしれません。
基地局ができるまで | 通信・エリア | NTTドコモ (docomo.ne.jp)
総務省 電波利用ホームページ | 無線局等情報検索 (soumu.go.jp)