賃貸住宅のオーナーの宿命 賃料減額 レオパレスオーナーの今は?
賃貸住宅のオーナーの宿命は賃料減額です。
建物の新築の時は、高い家賃でも入居者が見つかったものの、経年とともに設備や建物も古くなっていき、家賃も下げていかなければ入居者が見つかりません。
そこで周期的に賃料の見直しが行われて、通常は賃貸住宅オーナーに支払われる賃料は下げられていきます。
ところでレオパレス21のアパートオーナーの場合は、大規模なアパート施工不良が発覚し、レオパレス21もアパートオーナーの動揺を抑えるためか、特例として2年間は賃料減額を行わないという措置を講じました。
しかし特例の2年間も終わり、昨年後半ぐらいから、アパートオーナーとの賃料減額の交渉が再開したようです。
あるメディアの報道によると、レオパレス21アパートオーナーの8割ほどのオーナーさんたちは、賃料減額に応じているとのことです。
しかし現状で2割程度のアパートオーナーさんは、賃料減額の提示に応じていないとのことです。
そして今回はレオパレス21はとても強気で、あくまでも賃料減額に応じない場合は、調停にまでもっていてでも、応じてもらうつもりのようです。
残念なことですが、今回は調停になってしまうと、やはりレオパレス21側のほうが有利になってしまい、アパートオーナー側は不利だと言わざるをえないでしょう。
というのも調停となると、基準となるのは適正な家賃かどうかというてんになるからです。
しかも現状、今レオパレス21の場合は、高い家賃では入居者さんが見つかるのは難しく、周辺の家賃相場か、競合物件の多いエリアでは、周辺の家賃相場よりも安くしなければ入居者が見つからない状況です。
そして全体の入居率も80%前後を推移しており、レオパレス21としても経営が厳しい状況が続いています。
なので入居家賃よりも、高い賃料をオーナーに支払われているならば、是が非でも賃料減額に応じてもらわなければレオパレス21としても困るというわけです。
レオパレスのアパートオーナーとしても、かつてはレオパレスというブランドで、周辺家賃相場よりも高い家賃でも入居してもらえる時代からすると、今は随分とオーナーに支払われる賃料が少なくなったものだという不満はあるかと思いますが、賃貸住宅経営とはそのようなものだと割り切るしかないでしょう。
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