積水ハウスグループでもオーナーとのトラブルがあった
最近では、賃貸住宅経営は多くの場合、サブリース、つまりは一括借り上げによるもので行われています。
この場合、どの管理会社と一括借り上げ契約を結ぶかが重要になってきます。
というのも一括借り上げの場合は、管理会社を変えるのが容易ではないからです。
なので管理会社の選択を誤ると、オーナーはいろいろと大変な目に遭う可能性が高くなります。
代表例としては、アパート施工不良問題で揺れるレオパレス21のオーナーさんたちがそうです。
この施工不良問題のために、これからどうなるのかといった不安に駆られたオーナーさんたちも少なくなかったことでしょう。
こういったなかで、オーナーとしては管理会社は大東建託や積水ハウス、大和ハウスといったところを選ぶことが多いことでしょう。
いずれも大手ゼネコンを凌ぐ、大手の建設会社グループです。
筆者も大東建託グループに管理してもらっている小規模マンションオーナーですが、大東建託に不満がないというわけではありませんが、しかし賃料はきちんと支払ってもらえますし、オーナーあってのビジネスモデルという意識がグループにあるためか、まずますの待遇を受けているのではないかと感じています。
ところで、どちらかといえば金持ちオーナーに選ばれやすいのは積水ハウスグループなのではないかと思います。
積水ハウスの建物といえば、他社よりも高めの一方、品質では他社よりも高品質といったイメージがあります。
ところでこの積水ハウスグループですが、驚いたことに賃貸住宅オーナーとの間で深刻ともいえるトラブルが生じていたと一部メディアで報道されたことがありました。
そのメディアとはヤフーニュースで、2021/1/27に「積水ハウス揺るがす子会社「不透明取引」の異様」というショッキングなタイトル記事が掲載されました。なおこのヤフーニュース記事は東洋経済誌からの引用記事です。
それによると積水ハウス100%出資の積水ハウス不動産中部によって管理していた物件の管理契約が解除された後、その物件を担当社員が割安で購入しているのではないかという疑惑です。
しかも積水ハウス不動産中部の社長もかかわっているのではないかとも指摘されています。
東洋経済誌といえば、週刊ダイヤモンドと並ぶ定評のある経済誌で、どちらかといえば週刊ダイヤモンドよりも記事の信ぴょう性が高いのではないかと思われます。
そして週刊ダイヤモンドもかつて大東建託の批評記事を連載したものの、大東建託と裁判沙汰になり、結局は記事の信ぴょう性に問題があるとの判決を受けたことがありますが、東洋経済誌はその轍を踏むということはないのではとも思います。
いずれにしても事の真相がどうであれ、オーナーにって管理会社との関係や信頼は重要で、こういった報道がされるとオーナーの積水ハウスへの信頼が揺らぐことは避けられないでしょう。