マンションにかかる高額な修繕費 修繕やメンテナスを怠ると
RC造りのマンションの利点は、とにかく長持ちすることです。
メンテナンスがしっかりと行われているならば100年は長持ちするという専門家もおられます。
メンテナス、そうですメンテナスがしっかりと行われているということが条件です。
そのためには費用がかかるわけですが、その費用負担は分譲マンションならば区分所有者が賃貸マンションならば、マンションオーナーが費用負担していかなければなりません。
このマンション劣化を防ぐための修繕工事ですが主なものとしては
10年~20年前後で1回目の大規模修繕工事として外壁の補修工事が行われます。
そしてさらに、その10年~20年後には2回目の大規模修繕工事として外壁補修と屋上の防水に加えて、エレベーターの取替工事や給排水設備の交換工事も加わり2回目の場合のほうが費用がさらに高くなります。
つまりは年々修繕費用が高くなっていくということを覚悟しておかなければなりません。
このてんで賃貸マンションのオーナーは自己責任で修繕費用を、蓄えておく必要があります。
おそらくは、少なとも家賃収入の5%は修繕費用として取り分けておかなければならないでしょう。
ところで分譲マンションとなると、それは区分所有者たちによって支払われる修繕積立金から賄われることになります。
ところでこの修繕積立金、実際には不足懸念が多くのマンションで生じているようです。
日本経済新聞2018年3月26日の「マンション修繕金、75%が足りず 高齢化で増額難しく 」という記事には
マンションの修繕工事に使う財源が不足する懸念が強まっている。所有者が払う修繕積立金の水準を日本経済新聞が調べたところ、全国の物件の75%が国の目安を下回っていた。適切な維持管理には引き上げが必要だが住民合意は簡単ではない。特に大都市に多い超高層住宅(タワーマンション)は増額に不安がある。管理不全予備軍の増加は周辺に悪影響を及ぼしかねない。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28577740W8A320C1SHA000/?n_cid=NMAIL007(アクセス日2018/4/23)
と述べています。
このように修繕積立金の不足懸念のマンションが多くみられ、将来的にはマンションの管理不全状態に陥る可能性があることについて指摘されています。
もしも十分なメンテナンスが行われないならば
- マンション老朽化の速度が上がる
- 景観が悪化していく
- 防災機能の低下が生じる
- 周辺の地価に悪影響が及ぶ
といった事態が生じるかもしれません。
このように区分所有者であれ賃貸オーナーであれマンション所有者は修繕費用をしっかりと取り分けておかなけらばならないのです。
追記:修繕のためにどれくらいの費用を取り分けておかなければならないかについて
という記事を参照できます。