小規模マンションオーナーの日記


10月 02, 2022

マンションの弱点 塩害によってALCパネルや鉄筋が腐食するリスクが


近年は暴風雨被害が多発しています。

阪神地区に住む筆者も数年前に台風21号の暴風をまとめに受けましたが、台風のもたらした被害は暴風による破壊だけでなく、塩害による被害ももたらしたようです。

この塩害で、もっともニュースになったのは台風24号通過後に、東京の京成線が塩害のためにストップしてしまったことかもしれません。

筆者の知人も東京から関西に帰る時に京成線の塩害によるストップに遭遇してしまい乗車予定の新幹線に間に合わなかったと言っておられました。

ですから塩害による被害は侮れないものです。

 

ところで物件オーナーにとっても塩害は侮れないものです。

というのも例えば鉄筋コンクリート造りのマンションの場合、コンクリートに侵入した塩分中の塩化物イオンが鉄筋を腐食させ、膨張を生じさせるんだそうです。

すると鉄筋の膨張に伴い、コンクリートに引っ張る力がはたらき、ひび割れを生じてきます。

するとコンクリートのひびは、ますます腐食物質(水、酸素、二酸化炭素、塩化物イオンなど)の侵入を許し、鉄筋の劣化、コンクリートの剥落へと発展していき、こうなると頑丈なRC造りの建物であっても使用不可に陥ってしまうかもしれないのです。

 

参照資料

塩害 – Wikipedia

分譲マンション画像

高層マンションほど台風通過時の塩害の被害を受けやすいかもしれない。

このためにコンクリート表面や鉄筋にコーティングを施したりするわけですが、昔のRC造りの建造物はコーティングが弱かったためか、コンクリートが崩落してしまっているものもしばしば見かけます。

ところで表面がコンクリートの建物よりも、危惧されるのがALCパネルと言われています。

ALCパネルは接合部分防水のためにコーキング剤を充填していますが、そのコーキング剤が塩分に弱く劣化が進むんだそうです。

するとその部分から雨漏り等が生じやすくなっていくというわけですが、このALCパネルですが、タワーマンションなどで使用されています。

このタワーマンションですが、歴史が浅く今後、塩害による被害がどのように表れてくるかはわかりませんが、今後、強力に海水を吸い上げる暴風台風が増えていくことが予想されるなか危惧される事態といえるでしょう。

いずれにしても物件オーナーであるならば、これまでにない塩害が生じえることを覚悟して建物の建築や維持管理行っていかなければならないかもしれません。

 

追伸:ALCの耐用年数は60年程度とされていますが。10~15年でメンテナンスが必要とされています。なのでALCが使われているタワーマンションなどは、維持のための修繕費用がかさみます。

https://mansionowner.net/should-i-buy-a-tower-apartment

 



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