庶民の憧れのタワーマンション しかし大変なデメリットも・・
以前に預金口座のある、ある信託銀行からダイレクトメールが届きました。
開封してみると、兵庫県芦屋市に完成しようとしているタワーマンションの宣伝広告です。
上階のほうの販売価格が約9000万円となっています。
阪神間ですと新築3LDKのマンション3000万円~5000万円ぐらいの販売価格が多いように思いますが、さすがに9000万円となると高いです。
ところでタワーマンション、一般庶民には、あまり関係がないものですが、
富裕層の相続税対策やあるいは投資目的で売買される
ことがあるようです。
またタワーマンションに住む、最大の魅了は上階からの眺望がすばらしいというところにあるのでしょう。
筆者もタワーマンション上階の眺望がどんなにか、すばらしいものか見てみたいと思います。
さらには、これはいいのか悪いのかはわかりませんが、タワーマンションに住むことにより、富裕層の仲間入りしているという意識がたまらないといことで購入する方がおられるのかもしれません。
しかしタワーマンションのデメリットも多々あるのも事実です。
いくら高速のエレベーターで上り下りができるとしても、マンション玄関口からお部屋までの移動には時間がかかることになり急ぎの時には時間的なロスを感じることでしょう。
しかも万が一、エレベーターが停止するトラブルが発生すると非常に大変です。
さらにさらにあれだけの建物です。
当然、維持管理コストは通常の分譲マンション以上にかかります。
どれぐらいかかるのでしょうか。
例えば、10年から15年に1度は行う、大規模修繕工事についてZAKZAK2017年9月25日の「修繕コストの高いタワマン、メンテナンス面で大きなハンディキャップ 湾岸エリアは外壁劣化も早い 」という記事なかでは住宅ジャーナリスト榊敦司さんのコメントとして次のように掲載されていました。
大規模修繕の費用も、板状型のマンションなら1戸当たり100万円が目安だが、タワマンの場合は250万円前後。板状型の約2・5倍になる。
と述べておられます。
つまりは通常の分譲マンションよりも修繕積立金が
2.5倍もかかるのです。
しかも工事期間も、通常の分譲マンションよりも、はるかに長い期間がかかるともいわれています。
そう考えると、タワーマンション、富裕層でないのに無理して買ってもどれだけのメリットがあるのかと考えさせられます。
やはり、この物件はれっきとした富裕層で、しかも将来的にも富裕層である続ける人たちのためのもののように思われます。
追記:都心部などで、人気のあるタワーマンションですが、眺望の良さなどのメリットはあるものの、多くのリスクやデメリットもクローズアップされてきています。
修繕費が通常のマンションの2.5倍程度かかるということですが、通常のマンションの修繕積立金が毎月1万5千円とするとその2.5倍は
3.75万円ということになります。
しかし実際のところ、タワーマンションはこの十数年にできてきた形態のマンションなので、さらに費用がかかるかもしれません。
さらにイギリスロンドンで発生した超高層マンション火災事件からも明らかにように、タワーマンションには厳重な火災対策も必要で、そのための費用もかさむことでしょう。