小規模マンションオーナーの日記


8月 21, 2024

多機能物件の価格の高騰 消費者ニーズに合わない機能だと・・

以前のことですが経済を扱った番組を見ているとアイリスオーヤマの取り組みについて扱われていました。

アイリスオーヤマといえば経営スピードが速く、業績も伸ばしているという会社というイメージがありますが、番組によると強みの1つは消費者ニーズを的確にとらえて、それに合った商品を開発そして販売することにあるようです。

消費者ニーズといえば、値段と性能のバランスということになると思いますが、日本の大手メーカーの傾向は他社製品との差別化を図るために、様々な機能を付加していき、結果的に多機能な製品になるものの値段がその分、高騰してしまうという事が多いようです。(実際には消費者は多機能でも、すべてを使いこなしているわけではなく、必要としていない機能もある)

値段が高いと、消費者は買いたくても敬遠するということになりますが、アイリスオーヤマは消費者が本当に必要としている機能だけを付加し、あまり必要としていない機能を削除して、そのことによって値段を抑えて消費者にとって買いやすいものにするとういう考えで、そのことが業績好調の要因にもなっているようです。

ところで同じような事柄がに住宅の建設費にも表れており大手を中心に高騰しているといわれています。

もちろん人手不足による人件費の高騰、建設資材の高騰がその理由にあげられていますが本当にそれだけなのでしょうか。

賃貸マンション画像

積水ハウス施行管理の賃貸マンション。品質には定評がある。

これは注文住宅についての事ですが、大手の場合は建設費が20%も高くなったとも言われています。

しかし不思議なことに中堅の住宅メーカーの建設費は大手ほどは上がっていません。

タマホームになると1年間で幾らか下がったという時もありました。

なぜなのでしょうか。

大きな要因の1つは住宅機能の向上のためにその分、建設費が高くなっているとのことです。

例えばその機能向上の1つが高断熱、高気密です。

そうすることにより冬場でま室温を温かく保ったり、花粉症を最小限に抑えるのに役立っているなどのメリットがあるそうです。

もう1つが耐震化です。

耐震化の基準以上の強度をもたせ、震度7の地震が何度きても壊れないを売りにしている物件もあります。

大手の場合はやはり他社との差別化を図るために、様々な機能を住宅に付与する傾向があるようですが、そうなると、その分どうしても建設費が高くなるのです。

しかしすべての機能をすべての人が必要としているわけではなく、なかにはシンプルな住宅を望む方もおられることでしょう。

住宅分野、賃貸住宅でも言えることですがアイリスオーヤマのように、本当の顧客ニーズを的確なとらえた、そして値段と性能のバランスのとれた住宅提供も重要なようです。

 

アイリスオーヤマ公式通販サイト アイリスプラザ (irisplaza.co.jp)