マンションでも漏電火災が発生!!焦げ臭さが残る
以前のことですが、自宅前を何台かの消防車が通り過ぎ、しばらくしてから焦げ臭い臭いがしてきました。
すぐ近くで火事だと思いましたが、やはり自宅から数百メートル離れた建物での火事でした。
この火事になった建物ですが、賃貸マンションで、3階建てです。
1階がテナントで2階と3階が居住用(居住用の部屋はシングルタイプ)で、全部で9戸ほどの、こじんまりとしたマンションです。
出火したのは3階の部屋からだったようですが、出火した部屋は、ほぼ全焼したようです。
ただし鉄筋コンクリートのマンションのおかげか、出火した部屋以外への延焼はあまりなかったようです。
ところでこのマンションに知人が住んでいました。
出火した部屋と同じ3階に住んでいたのですが、さいわいなことに延焼もなく今も居住しています。
しかし出火した部屋と真下の2階の部屋は、今は誰も住めない状態です。
そして1階のテナントも多少なり影響を受けたのではないかと思います。
というのも放水によって、水浸しになるからです。
さらには焼けた臭いも収まっていません。
ところでこの出火した部屋ですが、知人いわく、空室だったそうです。
それではなぜ空室から出火したのでしょうか。
知人の話によると
漏電で火災が発生した
ようです。
漏電?
漏電というと木造住宅を連想しますが、どうやら鉄筋コンクリートの建物、マンションなどでも漏電火災が発生するようなのです。
ところでマンションの場合、漏電する原因となるのはどのような場所なのでしょうか。
一般的には共有部分の雨ざらしになりやすい場所なんだそうです。
例えば共有部分の廊下には電灯が取り付けられていますが、雨ざらしになって腐食し漏電することがあるんだとか。
あるいはオートロックマンションの場合、エントランスにある集合玄関機が屋外に設置されている場合はインターホンが漏電してしまう場合があるようです。
さらに専有部分となると家電製品からの漏電などが多いようですが、今回の火災は空室からの出火ということで、どこから漏電したの?
と思うのですが、いずれにしても漏電は、あらゆる発生パターンがあるゆえに、自分のマンションは絶対に大丈夫だと油断することはできないようです。
万が一に備えて火災保険に加入しておきましょう。
追記:関西電気保安協会にウェブサイトには漏電について
電線や電気機器は、電気が外に漏れないように電気の通り道や充電部分を塩化ビニルなどの絶縁物で覆っています。
しかし、この絶縁物が古くなったり傷ついたりして絶縁性能が悪くなると、電気が本来の通り道を外れて、電気機器の金属ケースなどに漏れてしまう状態を漏電といいます。
漏電発生の仕組み | 関西電気保安協会 (ksdh.or.jp)
と書かれています。
このように電気は絶縁物によって外部に漏れないようにされているものの、絶縁物の老朽化や何らかの損傷によって絶縁機能が弱くなり電気が外部に漏れてしまう現象ということのようです。
そして電気が漏れると感電や火災の原因になることがあるということで、漏電リスクには備えておかなければならないというわけです。