大東建託にとってコロナよりも打撃?住宅木材価格の急騰
筆者も知らなかったのですが、近年は住宅木材価格が急騰しているようです。
ヤフーニュースが2021/6/1に配信された「ウッドショック、住宅木材価格「平時の4倍」の激震」という記事によると
需給の逼迫によって木材価格が平時の数倍に急騰する「ウッドショック」。アメリカで2020年夏ごろからささやかれ始め、日本では2021年3月ごろから表面化した。・・ 世界的な指標となるシカゴの木材先物市場では5月10日、一時過去最高値の1000ボードフィートあたり1700ドル(18万3600円)を超え、2020年の4倍超となった。IG証券の山口肇リード・ファイナンシャル・ライターは、「年内に需給が緩和する可能性はあるが、しばらくは1200~1500ドルの水準が続く」とみる。
引用:https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210614-00433697-toyo-column(アクセス日2021/6/14)
と書かれています。
ということは当然のこととして住宅木材を扱う企業は、住宅木材価格の高騰に直面し、対処しなければならない状況にあることになります。
それにしても、住宅木材価格の急騰の理由は何なのでしょうか。
それは
・テレワークの浸透により、アメリカの住宅需要が拡大したこと。
・コンテナ不足や貨物船の減便も、木材の供給網が停滞を余儀なくされたこと。
が上げられています。
それで、大きな打撃を受けているのは、中小の工務店のようですが、大手も多少の影響が生じているようです。
大手のハウスメーカー、大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業は、価格改定で対処していくようです。
つまりはシャーウッドなどの値上げです。
さらにアパート建築最大手の大東建託では、カナダ産のランバー材が高騰し、2022年3月期はコストが約60億円上昇したようです。
これは完成工事の利益率を1.5ポイント押し下げる要因になるようです。
アパート価格の改定ですが、大東建託社長によると「早めに対処」するとのことです。
もちろん住宅価格の高騰は当分は続くものの、やがては下がるのではとの観測もあります。
ということは、この1.2年は木造住宅には手を出さないほうが良いという事なのでしょうか?