大東建託の着工件数が20%のシェアへ!!
2019年5月8日、9日、10日の大東建託の株価が急落しました。
3日間で1000円以上、10%以上の急落です。
なんでだろうと考えてみると、最近フラット35悪用で不動産投資が揺らいでいるのでそのトバッチリかとも思いましたが、どうやらそうではなさそうです。
そしていろいろと調べてみますと、当日発表された大東建託の2019年4月の業績速報がよくなかったことが原因のようでした。
というのも4月の受注高が大きく落ち込んでいるのです。
前年同月比でも6割程度の受注高です。
こんなにもよくなかったのは、比較的施工品質が良いといわれていた大和ハウス工業の賃貸住宅でも不備物件があることが明らかになったことによるものでしょうか。
いずれにしても、大東建託の営業にとっては受難な時期を迎えているような気がします。
ところでこのようなさなか、建通新聞2019/5/8の「大東建託 賃住シェア20%へ」の記事には
大東建託(港区)は、2020年3月期~24年3月期を対象とする5カ年計画を発表し、主力の賃貸住宅事業では年間着工件数を増やし、19年3月期の5万7000戸から、24年3月期には全国の着工予測の20%となる7万8000戸とする計画を明らかにした。
引用:https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/190508500028.html(アクセス日2019/5/9)
と報じました。
しかしそれにしても強気です。
5年後には年間着工件数を2万戸程度も今よりは増やすとは?
実現可能なのでしょうか。
大東建託批評家のかっこうの批評材料にされないかと心配にもなります。
なかなか今は、受注そして着工までいくのが厳しい時代なのにとも思いますが、大東建託側もなんらかの思惑があって、それぐらいの強い数字をだせるのかもしれません。
もちろん着工件数の20%のシェアを獲得することについては、実現できないことはないかとも思います。
施工不良、不正融資などに揺れる賃貸住宅業界において、大東建託は他社との競合で有利であるように思われるからです。
ますます寡占化が進む中、着工件数20%のシェアは、余程の事がない限りはいくのではないでしょうか。
追記:大東建託のニュースリリース219/7/24の「「2019年 管理戸数ランキング995社」(週刊『全国賃貸住宅新聞』調べ) 大東建託グループが23年連続で全国第1位を獲得」という記事には
当社の2019年3月末時点における居住用の管理戸数108万6,927戸が、同紙が調査した管理会社995社の中で 第1位となりました。当社は、同ランキングにて1997年から23年連続で第1位を獲得しています。 なお、2019年6月末時点で当社の居住用の管理戸数は109万8,426戸、事業用を含めると113万5,705戸となっ ています。
引用:https://www.kentaku.co.jp/corporate/pr/info/2019/aqehc4000000bzz5-att/no1_kanrikosu_0724.pdf(アクセス日2020/5/13)
と報じています。
現状は大東建託グループの管理戸数=積水ハウスグループ+大和ハウスグループをたした管理戸数
となっています。
今後も上記の上位3社によるシェア争いが続くのではないかと思われます。