ネットの普及で郊外志向が強くなったといってもやはり都市部の優位は変わらない?
近年はネット通販の普及によって、ショッピングモールも苦戦しているともいわれています。
アメリカではすでに幾つかのショッピングモールが廃業になったとのことです。
自宅でパソコンに向かって、買い物をすればいいわけですから、わざわざショッピングモールに行かなくてもよくなっており、ショッピングモールからネット通販へとシフトが進行していても不思議ではありません。
さらに仕事においても、テレワークが普及しはじめ、自宅でも仕事を行えるようにもなってきました。
おそらくは今後も、毎日のように職場にまで足を運ぶ必要はなくなる業種もあることでしょう。
これらの社会の変化を感じると、賃貸住宅オーナーとしては、これからは市街地での賃貸住宅経営にこだわる必要はないのではないか、いや今後は市街地から緑豊かで空気もきれいな郊外へと人もシフトしていくのではないかとも考えてしまうかもしれません。
ところで最近、筆者も気分転換のために、郊外へと散策に行ってきました。
行先は阪神地区の郊外ともいえる夙川の北側から甲山森林公園、そして仁川地区です。
たしかに空気はきれいですし、緑豊かで、種々の花々も咲いています。
気分は爽やかにされましたが、居住するとなると問題があります。
その問題とは・・
自家用車がなければとても不便というてんです。
しかも高齢にともなって車の運転が十分に行えなくなっていくと、ほとんど自宅から動くことができなくなっていきます。
一方で市街地ならば自家用車がなくても、徒歩と自転車で買い物から病院通いまで行うことができます。
駅に近いならば、鉄道で移動することもできるでしょう。
買い物割合でネット通販の占める位置が高くなっているといっても、やはりショッピングのために足を運ぶことによってしかえられないメリットもたくさんあります。
例えば閉店間際に行くと、おそうざいが投げ売り価格で売られている場合もありますし、衣類なども時々、ネット以上にディスカウトされているものを見かけることがあります。
さらに郊外の雛壇のような場所の建物の場合、建て替えとなると、土地改良を行わなければならないことで多額の費用がかかることがあります。
ですから雛壇のエリアでのアパート経営は避けたほうがよいという不動産の専門家もおられるほどです。
ですから気分転換として郊外にでかけて散策することはあっても、やはり郊外よりも市街地のほうが居住する場合の優位性は変わらないように思われますし、賃貸住宅経営も市街地のほうが優れているように思われます。