小規模マンションオーナーの日記


2月 21, 2024

銀行の借り換えには多額の費用がかかる しかし長期的には・・


住宅ローンでもアパートローンでも、借りている銀行を換えることができます。

一般に借り換えといいますが、よく知られている借り換えのパターンとしては、住宅ローンを当初は地元の信用金庫から借りていたのを、数年後には地方銀行か都市銀行に換えるというケースです。

結果として利息支払い分がかなり安くなったというパターンです。

昔からお金を借りる時の原則は最初は都市銀行にあたり、ダメだったら次に地方銀行にあたり、地方銀行もダメだったら信用金庫という順番であたるという原則があります。

つまりは金利の低い金融機関から順番にあたっていけということなのです。

 

筆者の父もマンション経営を始めたころは、都市銀行も相手にしてもらえず、結局は外資系のノンバンクのようなところで借りはじめたのが、最初です。

それから5年ぐらい経過したのちに、ある都銀から借り換えの勧誘を受け、借り換えの審査を受けることに。
最初の審査は2次審査で落とされましたが、1年後にもう一度トライし、今度は合格しようやく都市銀行から借り入れることができるようになりました。

結果として利息支払い分が年間100万円ほど圧縮することができるようになったのです。

銀行画像

三菱UFJ銀行。最大手の銀行。

このように通常は、金利の高い金融機関から金利の低い金融機関へと借り換えをすることによって利息支払い分を大きく削減させることができます。

しかし借り換えのデメリットも多々あるのも事実です。

返済実績を積み上げてきた金融機関との関係が断ち切れるわけですし、借り換えのさいには中途解約手数料がかかる場合もあります。(返済元金の1~3%程度)

他にも担保抹消費用、担保の再設定費用、融資実行手数料、印紙税といった費用がかかりますし、司法書士さんに手続きの依頼をすると司法書士報酬もかかります。

けっこうな費用がかかりますし、手続きのための手間や時間もかかります。

ですから実際に借り換えが実行されるまでに、それ相応の犠牲が伴うことになります。

しかしそれでも長い目で見たときに、金利を低く抑えてくれるような長く付き合っていくのに適当な金融機関であるならば、そうするだけの価値はあるかもしれません。

 

追記:外資系ノンバンクなどは、渉外担当などの社員が周期的に訪問してくるということはありません。

ですから社員とのつながりから金利交渉などを行うは容易ではないかもしれません。

その一方で銀行となるとアパートローン顧客には渉外担当者がつくことになります。

そして周期的に訪問してくださいます。

もちろん転勤等などで渉外担当者は交代することもあります。

しかし数年ごとにでも、渉外担当者に、金利交渉をもちかけて金利を下げてもらうこともできます。

さらに都銀などになると、金融商品も取り揃えていますので、長期的に保有するならば利益がでる確率の強い投資宅商品や、保険商品を、この機会に加入することもできるでしょう。

実際のところ、現在の銀行は株式の取引以外の、お金に関する商品は、種類豊富に取り揃えています。

それでお金に関することで気になることがあれば、アパートローンを借りている銀行の渉外担当者に気楽に相談することができます。

ちなみに近年では、銀行は税理士さんの紹介も行ってくれますし、所有アパートやマンションの管理会社の紹介、大規模修繕工事の相談にものってくれるようです。

 

一般社団法人 全国銀行協会 (zenginkyo.or.jp)