小規模マンションオーナーの日記


10月 14, 2023

津市にあるレオパレス銀座 空室解消のために賃料が大幅に下落


筆者の所有物件がある周辺エリアにおいても、レオパレス21の賃貸住宅が多々あります。

確認できているだけでも、6棟~7棟はあるのではないかと思います。

すべてが、築20年以上になるアパートですが、駅から徒歩10分圏内にあるおかげか、空室は目立って多いということはありません。

これだけを見ているならば、各地でレオパレス21のオーナーさんが訴訟をおこしているのが、ピンとこないのですが、しかし地方ではかなり大変な状況にあるレオパレス物件のオーナーさんがおられるようです。

例えば三重県の津市には駅から徒歩ではなく車で10分ほどの所に、「レオパレス銀座」といわれるところがあるなだそうです。

田んぼも多いこのエリアにレオパレスのアパートが40棟ほどあるというのですから、まさに「レオパレス銀座」エリアです。

もしもこのエリアが駅から徒歩10分圏内ならば、空室リスクもさほど大きくなかったのかもしれませんが、車で10分ということですから、とても不便な場所です。

電車通勤をするサラリーマンならば、バス路線があるならばバスで駅まで行くか、あるいはバイクか自転車で駅に行くしかないことでしょう。

花画像

駅から遠く離れている地方の物件でアパート経営が絶望的な物件もある。

このようなエリアでのオーナーさん、さぞかし大変だろうかと思いますが、キャリネコニュース2017年12月29日には

アパートオーナーの1人であるSさんは、11年前に2億円の借金をしてアパートを建てた。レオパレス21の「一括借り上げシステム」で、入居者がなくても一定額の家賃がオーナーに支払われ、それは30年間続くと説得されてのことだった。 ところが、気付けば周囲はレオパレスだらけになっていた。2016年、レオパレスは入居率が下がったことを理由に、いきなり家賃収入の30%減額を提案してきた。

 

「テレ東がまた攻めてる」と話題に 「ガイアの夜明け」集団訴訟が相次ぐレオパレス21の社長に直撃取材 | キャリコネニュース (careerconnection.jp)

と書かれています。

30年の長い期間をかけて30%の家賃収入が減額になったとしても、現実を受け止められるかもしれませんが、いきなり30%の家賃収入の減額を言われるとは驚きです。

しかもそれが2016年のことということですから、遠い過去の話ではないのです。

上記の『「テレ東がまた攻めてる」と話題に 「ガイアの夜明け」集団訴訟が相次ぐレオパレス21の社長に直撃取材』の記事には、さらに恐るべき事態についても書かれていますが、この記事ではここまでにしときたいと思います。

いずれにしても、空室率の大きなエリアでのアパート経営は非常に大変なことになることがあるようです。

 

追記:それにしても、地方で40棟ものレオパレス21のアパートが乱立するとは、レオパレス21もその結果がどうなるかについて検討しなかったのでしょうか。

ところでレオパレス21は1990年代のバブルの後、経営が傾き、起死回生で賃貸住宅ビジネスにのりだしたと言われています。

つまりは現在のサブリース、地主などに近づいて、一括借り上げによるアパート経営を提案していくという商法です。

当時はこれが大成功し、とにかく地主さんが提案にのってアパートを建ててくればレオパレス21も儲かるというシステムで、レオパレス21は、それいけドンドンといった感じで、とにかくアパートを建てまくったわけですが、当時はレオパレス21のアパートが斬新に見えたのか、家賃が高くても高い入居率を維持することができたようです。

そこで地主さんもレオパレス21を信用して、レオパレス21とともにアパート経営を行うようになっていったわけですが、リーマンショック後に、法人顧客が離れだし入居率も下がりだし、家賃も下がりだし、オーナーに大幅な賃料の減額が迫られるようになり、現在のようなオーナーとのトラブルが頻発するようになったわけです。

 

レオパレス21も時代の波にのって上昇することもありましたが、時代の変化には、対応できなかったといったことなのでしょう。

 

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