小規模マンションオーナーの日記


6月 24, 2024

庶民の憧れの賃貸住宅経営 しかし現実は多くのリスクが

一昔前まではマンション経営といえば、豊かさの象徴のようにみなされていた時代もありました。

しかし最近は必ずしもそうだとはいえません。

様々なリスクも意識されるようになってきています。

 

例えばその一つが採算性というてんです。

新築当初は家賃も高く設定でき、家賃収入もしっかりと入ってきていたことでしょう。

しかし時の経過とともに、経年劣化によって家賃も下落傾向になります。

しかもRC造りのマンションとなると建築のさい銀行から多額のアパートローンを借り入れたことでしょう。

毎月、利息とともに返済しなければなりませんが、返済金額が減額されるわけではありません。

 

さらに修繕費用、設備機器の交換も行っていかなればなりません。

とくに最近は物価高の影響で、この面でのコストも高くなる傾向があります。

それで家賃収入よ、諸経費と銀行への返済額のほうが大きくなると採算割れとなります。

 

もちろん一時的にこのような状態になることもありますが、ずっと長く採算割れ状態が継続すると由々しき事態です。

もちろん最近は銀行もアパートローンを融資するまえに審査しますが、審査のさいに採算性も検討するようです。

ですから採算性で疑問符がつき融資を断られるならば、マンション経営を断念したほうが良いのかもしれません。

アパート画像

賃貸最大手の大東建託設計施工管理のアパート。

もちろん銀行以外で、資金を調達する方法もありますが、そうなると借入のさいの金利が高くなり、さらに採算性が悪くなるでしょう。

 

ところでもう一つのリスクは空室とそれに伴うリスクです。

空室は最大のリスクとも言われていますが、空室が目立つと家賃収入が減り、厳しくなります。

とくに近年は競合物件が増えたせいかRC造りのワンルームマンションの家賃が驚くほど安くなっている物件が増えています。

ひどいのになると2万円後半の家賃のところもありますが、3万円台も珍しくありません。

ここまで家賃が下がると、マンション経営のやりくりがさぞ大変だろうなと思いますが、周辺エリア相場がそれぐらいにまでに下がっているので、それぐらいまで下げなければ入居者が見つからないのでしょう。

このようにマンション経営のリスクを2つほど取り上げましたが、今の時代、こういったリスクが生じる可能性があるので、マンション経営を始めるには慎重さが求められます。

 

賃貸アパートの空室急増問題

国土交通省賃貸住宅経営のリスクについて