火災報知器が鳴った時の対処の仕方 まずはどの機器が感知したかを確認
真夜中に火災報知器が鳴ると大変なことになります。。
静まった真夜中に近くで火災報知器が鳴ると、せっかく熟睡していても目が覚めますし、そうなると翌日は睡眠不足の状態で、活動するという憂き目にあいます。
じゃあ火災報知器など設置しなければと考えるかもしれませんが、法律で義務付けられていますし、万が一火災が生じた時に、消防設備の不備が指摘されると、責任を問われることになります。
なのでそういうわけにはいきません。
ですから火災報知器が鳴ってしまったならば、どのように対処すべきかをよく考えておく必要があります。
例えば個人の戸建て住宅で火災報知器が鳴ったならば、どの感知器が反応しているのかが確認でき誤報であることが、明らかな場合は火災報知器の音を簡単に止めることができます。
過敏に反応する感知器ならば、再度、誤報で鳴ることもありますので、新しいものに交換することもできるでしょう。
しかし集合住宅となるとそのようにはいきません。
といのも集合住宅の場合は
反応している感知器がどれかを見極めるのが容易でない
からです。
というのも玄関ホールや廊下などの共有部分の感知器が反応しているならば、すぐに誤報かどうかの確認がとれますが留守部屋の感知器が反応しているとなると確認するのに、てこずり厄介です。(感知器が反応している場合は、感知器が点滅するなどの反応を示します)
ですから多くの場合、誤報なのか実際の火災かの見極めが容易でないので、速やかに消防署に連絡するのが無難でしょう。
確かにマンションの場合でも多くの場合1階に火災報知器の受信機があり、受信機で、ある簡単な操作をすれば火災報知器の音は止まります。
すると火災報知器が鳴るとエレベーターは自動的に停止しますが、火災報知器の音が止まれば再びエレベーターも動くようになります。
もし誤報であるならば、結果的にはそれで良かったのかもしれませんが、もし本当の火災であるならば、大変な事になります。
ですから集合住宅の場合、
火災報知器の音の止め方を知っていても
どの感知器が反応していてるかが、はっきりとわかり誤報であることが明確でない限りは勝手に止めないほうが無難でしょう。
速やかに消防署とマンションの管理会社に連絡いたしましょう。
また管理会社と協議して誤報ぐせのある感知器があることがわかるならば、この機会に交換いたしましょう。
追記:総務省消防庁のウエブサイトによると火災報知器の設置効果について
消防庁において、住宅火災における被害状況を分析したところ、住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べ、死者の発生は約4割減、焼損床面積、損害額は概ね半減した結果となりました。
と書かれています。
火災報知器設置によって死者数を半減近くまで減らす効果があるということなどで、誤作動することがあるにしても住宅において大切な機器であることには違いがありません。