レオパレス21の経営状況に怯えるりそな銀行?
先日のことですが、久しぶりに、りそな銀行の渉外担当者が自宅を訪問してきました。
コロナの流行のために、3月下旬ぐらいから6月上旬ぐらいまでは、顧客訪問を控えていたようですが、久しぶりに訪問して来られました。
実のところ、渉外担当者も2月ごろに交代になっていたのですが、おそらくは引き継ぎもきちんとされていたので、私の小規模マンションの賃貸経営状況も把握しているものと思っていたのですが、今回はなぜかいろいろと賃貸住宅経営の状況について尋ねてきました。
そして質問には正直に答えたのですが、なぜ?
コロナのために賃貸住宅経営になんらかの変化があったかを知りたかったのでしょうか。
しかし今になって考えてみると、あのことが原因ではないかと考えています。
あのこととは。
それは
レオパレス21のことです。
実のところ、りそな銀行はレオパレス21オーナーにかなりの額を融資しており、オーナー向け融資の焦げ付きを懸念しているようなのです。
しかも、りそな銀行はレオパレス21そのものにも1兆円ほどの融資をしており、もしもレオパレス21が破たんすれば、りそな銀行は大損害を被る可能性があるのです。
もちろんヤマダ電機がレオパレス21を支援するとの観測もあるのですが、まだどうなるかわかりません。
ところで日本経済新聞2020/6/24の「アパート融資、退潮鮮明 くすぶる「レオパレス」問題
金融最前線 金融機関」という記事には
金融機関が注力してきたアパートローンの退潮が鮮明だ。貸出残高が減少し、金利低下も追い打ちをかける。とくに懸念されるのが、建設資金を借り入れたオーナー向けに賃料を保証しているレオパレス21の動向だ。業績悪化で保証のための体力が細り、借入金の返済に影響する可能性も指摘される。高い収益を謳歌してきた銀行にうたげの終わりが近づいている。
引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60726650U0A620C2EE9000/(アクセス日2020/6/29)
と報じました。
このなかの最も気になる一文は
業績悪化で保証のための体力が細り、借入金の返済に影響する可能性も指摘される。
という言葉です。
りそな銀行はレオパレス21のメインバンクの1つとしてレオパレス21の経営状況を、かなり把握しているものと思われます。
そして現状ではレオパレス21の最悪のシナリオも考えており、その場合にはレオパレス21向け融資だけでなくレオパレス21オーナー向け融資も焦げ付くことを懸念しているようなのです。
コロナの影響でレオパレス21の強みといわれた管理アパートの社宅割合にどれくらいの影響が生じているのかが知りたいところですが、コロナ後の管理アパートの入居率については公表されません。
もしも入居率が80%を再び割っているならば、まさに緊急事態です。
もちろんレオパレス21の経営破たんは社会的影響が、あまりにも大きいので回避のために何かが動くとの期待もあるようですが。
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