債務は善という理論 返済ができているならば問題ない?
最近は経済学の理論でMMT理論と呼ばれるものが脚光を浴びています。
この理論、現代貨幣理論とも言われていますが、ウィキペディアによると
現代経済の貨幣が借用書により成立していることを捉え、政府は税収に制約される必要はなく、任意の自国通貨建て国債発行により財政支出量を調整することで、望ましいインフレレベルを目指す経済政策を行うことを理論的主柱とする経済理論である。
と書かれています。
一読しても、どういうことか、イマイチわかりませんが、
この理論、現代貨幣理論とも言われていますが
つまりは日本の国債残高は1000兆円を超えていますが、全然問題はありません、大丈夫ですよという経済理論です。
たしかに、日本の場合これだけの債務をかかえていながらも、国は破綻することはありません。
金利が急騰することもありません。
ハイパーインフレにもなりません。
つまりは日本の状況はMMTの考え方の正しさを立証するもだというのです。
そしてもしも過度なインフレになれば、国債発行を減らし、増税にして、インフレを抑えることができるというものですが、当然のごとく財政健全派論者からの猛反発を受けている理論でもあります。
もちろんそれが正しいのかどうかはわかりません。
ところで、この理論を応用するならばアパートマンションオーナーが賃貸住宅経営のために、借金をするのも、問題ない心配ないということになるのではないでしょうか。
1億、2億・・という具合に棟数を増やすにつれて、債務額が膨らんでいっても、毎月の返済額の2倍、3倍の収入があるならば大丈夫だということになるのです。
例えば負債額が10億円で、毎月の返済額が500万円になっても、1000万円以上の収入があるならば、問題がないとうのです。
もちろん借金は悪とみなす美学からすると、とんでもない考え方なのかもしれません。
また立場上、債権者には頭が上がらないことでしょう。
しかし返済額を十分に上回るだけの収入があるならば、ビジネスとしては問題がないのでしょう。
追記:賃貸住宅経営ではキャッシュフローという考え方が重視されます。
例えば収入は家賃収入ですが、それに対して支出は
・銀行への返済
・固定資産税
・管理費用
・損害保険費用
・修繕積立金や改修費用
などがありますが、収入から支出を差し引いて、どれだけのキャッシュが残るかという計算です。
この計算で収入が支出を、上回っているならば良いということになり、銀行への返済額が膨れ上がっても、それ以上に収入が大きくなり、キャッシュの残りが大きいならば、借入金は怖れることはないという考えです。
もちろん借入金そのものも、変動金利リスクなどもあります。