賃貸住宅の家賃 どのように使われているか?決して無駄な出費ではない
持ち家がいいのか、それとも賃貸暮らしがいいのか、この件では意見が大きく分かれています。
最近読んだある記事によると、家賃を支払い続けることは結局のところ損をしていることになるといった主張の記事をみかけました。
綿密に計算したうえでの主張のようですが、部分的には正しいと思います。
しかし家賃には、もともと賃貸住宅にかかっている固定資産税や、お部屋のなかの設備の維持管理費用などが含まれています。
そして視点を変えてみると、持ち家や分譲マンションに住んだとしても、固定資産税やお部屋の設備の維持管理費用は、不動産所有者が支払わなければならず結局のところは同じではないのかと思います。
なので家賃に含まれる固定資産税等などは、無駄の出費というわけではありません。
さらに賃貸住宅の設備よりも、持ち家などに備わっている設備のほうがグレードが高いという主張も書かれていました。
確かに多くの場合、その通りです。
しかし自家用車を例にしてみると、自家用車も買った当初は、最新の機能が搭載されていたかもしれませんが、しかし数年以上も乗り続けていると、その機能も最新のもではなくなり、だんだんと時代遅れのものになっていきます。
その一方でレンタカーの場合、レンタカーそのものは最新の機能が搭載されてはいなくても、しかしそこそこの機能は搭載されています。
そしてレンタカーの場合は、あまりにも古いモデルの車は使用されていませんので、常にそこそこの機能が搭載された車に乗ることができます。
というのもレンタカー会社も、周期的に車を入れ替えているからです。
常にお客様に利用してもらえるようにするためです。
賃貸住宅もそれと同じです。
常に入居してもらうために、グレードが高くはなくても、そこそこの設備が備わるようにしています。
また時にはリフォームを行って、設備のレベルアップを図ることもあります。
なので必ず設備面で賃貸派が劣るというわけではありません。
そして不動産を所有すると感じることですが、なんともいえないプレッシャーやストレスといった精神的な負担を感じることがあるかもしれません。
しかし賃貸派にはそのような精神的な負担ともいえる事柄を感じることなく、日々の生活を楽しむことができます。