東京都市近郊エリアの空室率の高いアパートがなぜか多い?
以前に2016年8月11日朝日新聞の「一括借り上げトラブル急増」についての記事について、現一括借り上げ大家の視点からコメントとした記事を幾つか書いたことがあります。
今回は2016年9月30日の日経電子版の「アパート空室率悪化、泣くオーナー」という記事について、大家の視点から記事を書いてみたいと思います。
この記事は一括借り上げの問題というよりもアパート全体の空室率が急増していることを指摘している記事です。
記事によると
千葉県白井市の公務員の男性が2012年に、相続した土地にアパートを建設した。2階建てで総戸数は8戸。2016年時点で築4年ということですが、最寄りの駅からは徒歩10分ほどの場所と、条件的には、特に悪いわけではない。だが今年だけでも一時空室が5戸になった。
築4年にして空室が50%前後というのは、かなり厳しい状況だと思います。
しかも最寄り駅から徒歩10分ほどということは、さほど条件は悪くありません。
関東のことはよくわかりませんが、白井市を地図で確認してみると、明らかに東京の通勤圏でなぜこの場所でこんなにもアパート経営が厳しいのか不思議にさえ思います。
圧倒的にに人口が多い、首都圏ですが少し郊外に場所を移すとアパートの空室率が高いのではと思われます。
今回は千葉県の白井市のアパートについて、朝日新聞の記事のアパートは千葉県の茂原市で、茂原市のアパートのケースも空室問題に悩まされ、一括借り上げによる経営が賃料の大幅な減額により苦しくなっていったというものもありました。
また神奈川県の空室率についても30%を超え過去最悪を更新中といわれ、首都圏では郊外のアパート経営が厳しくなっていることがうかがえます。
一方で入居率95%以上を維持している大東建託は千葉県白井市でどうなっているのかを、いい部屋ネットの募集状況で調べてみると、意外や意外、新築物件では、数件の空室が残されているケースがあっても、築年が経っている物件で空室が数件以上ある物件は、ほとんどなし。
最寄り駅まで10分以上の物件も多々ありますが、それでも空室が少ないのには、正直驚かされます。
同じ、白井市の物件で、どうしてこんなにも空室率に差があるのでしょうか。
管理会社の入居斡旋力の実力の違いなのでしょうか?
しかし家賃となると高くは設定できないでしょう。