マンションを選ぶさいにマンションのブランドを頼りにしても大丈夫なのだろうか?
マンションの施工不良が、相次いで発覚したことがありました。
例えば以前のことですが名古屋の三菱地所の販売した高級マンションによる施工不良が発覚しました。
このてんで
産経新聞の2016年3月25日の夕刊にもその記事が掲載されていました。以前に話題になったのは三井不動産系が販売したマンションですが、今回は三菱地所です。記事によると
2001~03年に建設され、三菱地所(東京)が販売した名古屋市千種区の高級分譲マンション「フォレスト東山パークハウス」(128戸)で、建築図面では約550カ所となっている「耐震スリット」のうち106カ所が未施工だったことが25日、同社と管理組合への取材で分かった。深さ不足などの施工不良を含めるとスリット全体の6割近くに問題があるという
と書かれています。
三井不動産、三菱地所といえばブランド財閥企業でマンションを買った多くの方が、このメーカーが販売しているならば、大丈夫と思って買ったと思われますが、期待を裏切られたとような感じです。
それではマンションを買う場合、どこの不動産会社を選べばよいのでしょうか。
このてんについては、絶対大丈夫というメーカーはないように思います。
ブランド企業、三菱、三井、東急、大京と様々な名前を思い浮かびますが、結局のところ実際の施工にあたるのは下請け企業であり、またそのもとで働く現場の職人さんです。
ですから下請け企業の施工状況をきちんとチェックし、確認できるところを選ぶことができればベストなのですが、どこがそうしているでしょうか。
社風としては、三菱や三井といえば、財閥系大企業ですが、おおらかな企業というイメージがあります。
銀行でも昔は三菱銀行が最も、行員待遇がよかったと耳にすることがありましたが、どうしても労働組合がしっかりとしていて、社員待遇のよい企業は、チェック体制も甘く、ミスも多いのではと個人的に考えてしまいます。(電鉄系企業も同じような社風があるように思います)
それで社風の観点から社内のチェック体制が厳しい企業、ミスが許されないような企業を選ぶならば、無難ではないかと個人的には思ってしまいます。野村系や大東建託、住友系といったところでしょうか。
あくまでも個人的な見解ですが。
追記:最近は分譲マンションの施工不良については、あまり聞かなくなりました。
というのか分譲マンションにおいて、施工不良が発覚すると、そのマンションの資産価値が大きく下がり、区分所有者たちに大きな損害が生じるために、事が大きくならないように操作されているのかもしれません。
実際の所、三菱や三井という名で販売されていても、施工しているのは下請け業者や協力会社です。
要はそれらの下請け業者が、きちんと施工しているのかどうかの監督やチェックがきちんと行われているかどうかのようです。
ところで分譲マンションの施工不良は、最近はなりをひそめていますが、賃貸住宅のレオパレス21や大和ハウス工業で、施工不良の問題が生じ、入居者や、なによりも物件オーナーに大きな損害が生じています。
レオパレス21については、明らかに品質軽視の企業風土が問題で、利益第一主義、顧客軽視の姿勢が招いたもののようです。