マンションの管理費 エレベーターの保守点検費用が大きく占めている
アパートやマンションといった集合住宅に住むと、管理費が求められます。
この管理費ですが、ウィキペディアには
管理人の人件費、管理会社への事務委託手数料、設備の保守点検費用や清掃委託費、共用部分の水道光熱費・損害保険料や管理組合運営費などに充てられる。大規模マンション(タワーマンションや高層マンション他)でフロントサービス、医療サービスなどの各種サービスやプール、ミニシアターなどの共用施設を充実させる場合には、それらの維持管理費用も管理費から賄われる。
と書かれています。
ところでこの管理費で大きな場を占めているのが、エレベーターの保守点検費用です。
実際のところ賃貸アパートやマンションの管理費で、エレベーターがあるかどうかで管理費は大きく違ってくることがあります。
ところでこのエレベーターの保守点検の費用ですが、この業界ならではの、?の事情があります。
その事情とは、保守点検作業にかかる費用は、どの業者に行なってもらうかによってかかる費用も大きく異なってくるというのです。
このてんについて産経web2021/7/11 (産経夕刊2021/7/15にも同記事が掲載)の「住宅クライシス 高コスト招く無関心…マンション管理のカネ事情」という記事に書かれています。
その記事によると、管理費の25%の値上げに直面した管理組合が管理会社の変更を検討し、その結果、現行の管理費で管理してくれる管理会社へと変更。
なぜ管理費を抑えることができたかは、新たな管理会社ではエレベーター保守点検の費用を半額以下に抑えることができるというのが大きな要因となっているとのこと。
このエレベーターの保守点検費用の業界事情というのは、エレベーターメーカーは格安価格でエレベーターをマンションに設置する見返りに、グループ会社に保守点検を行わせることによってランニングコストで稼ぐという方法を取るんだそうです。
そこで保守点検業者の変更を切り出すことによって、管理費の節減を行うことができるというわけです。
しかも業界に通じた人の意見では、保守点検業者を変更したからといって保守点検の質が基本的には落ちることはないようです。
いずれにしてもオーナーにしても賃借人にしても、管理費のコストパフォーマンスが良いことは歓迎で、管理会社の「言いなり」になって高額の管理費を支払い続けていないか、検討してみることができると思います。