負動産はもはや大型ゴミ扱い?有料で引き取ってくれる業者も
大型ゴミを捨てるとなると今では有料の時代ととなりました。
直径が50センチ超のゴミとなると、大型ゴミとして分類され有料となる自治体もあるようです。
ところで、のどかな田舎に親などが不動産を所有しているならば、今後の将来が心配になるかもしれません。
例えば土地などは、農地として活用しているならば、有効に活用されていることになりますが、しかしもはや農業も辞めて土地が荒れ放題になっているとします。
しかしそれでも固定資産税はかかります。
つまりは、まさに「負動産」として所有していることになります。
さらに家屋となるとさらに大変です。
土地とは異なり家屋には維持管理、メンテナンスが必要です。
例えば屋根の瓦を交換するとなると、数百万円かかることもあります。
火災保険にも加入しておかないといけないでしょう。
そして固定資産税がかかります。
また空き家になってしまった場合、メンテナンスを行わなくなった場合、家屋はどんどん劣化していきます。
そこで家屋の解体を検討するとします。
しかし通常、解体するとなると、これもまた数百万円程度かかります。
このことは実際に筆者の妻の実家で生じている問題でもあります。
実家の近所さんからは空き家のままにするんだったら、解体してくれと圧力をかけてきますが、しかし数百万円の解体費用の問題があり、なかなか進まず頭の痛いところです。
ところでそのような時代のさなか、不動産ビジネスで、所有不動産を「有料」で、引き取りますという商売があらわれたようです。
有料つまりは現所有者が、お金を支払って、引き取り業者に不動産を差し上げるというのです。
これではまるで不動産は大型ゴミか粗大ゴミと同じような扱いです。
しかし不動産をこのまま所有し続けても、固定資産税はかかる、維持管理コストがかかる、解体するにしても解体費用がかかるとなると、粗大ゴミと同じように、お金を支払ってでも、引き取ってもらうほうが得策なのかもしれません。
それにしても時代は変わるものです。
昔は不動産は所有するべきという時代もありましたが、今は場合によれば、粗大ゴミと同じ扱いになるとは。
そう考えると、今の時代は賃貸暮らしのほうが合理的ということになるのでしょうか。
追記:こも厄介ともいえる不動産についてZAKZAK2019/9/17の榊淳司さんの記事によると「令和時代の不動産取引は「手放す時を考えて買う」 粗大ゴミ以上にたちが悪い「負動産」とは」には
今の時代、資産価値が評価されない住宅は、一戸建てでもマンションでも、粗大ゴミ以上に始末が悪い。
今後、時代が逆回転して日本のほとんどの不動産に何らかの資産価値が付くようになるとは思えない。であるからには、これからの住宅購入には出口戦略を考えることが不可欠。手放したいときに簡単に売り手が見つかるかという点だ。
令和時代の不動産取引は「手放す時を考えて買う」 粗大ゴミ以上にたちが悪い「負動産」とは – zakzak:夕刊フジ公式サイト
と書かれています。
このように不動産が価値ある資産であるのか粗大ゴミになるのかの違いは手放す時に簡単に買い手が見つかるかどうかによるようです。